LASIK術前術後に眼位検査とサイプレジンでの潜伏遠視の検査をしてほしい

元一部上場企業のOLがレーシック後遺症で失職、視覚障がい者になるブログです

アレルギー体質の人に「俺は大丈夫だったよ!!イコールてめぇも大丈夫だからこれ食えよ!!」と迫ってるのと同じのレーシック成功者

レーシック手術の被害に対して批判的なコメントを読むことが多く有ります。その多くは「自分は成功した」という成功者です。


被害者の会のボランティアスタッフもしている自分からしてみると、こういう自分の経験だけを頼りにレーシック不適応者にも「俺は大丈夫だったイコールお前も大丈夫」 説 を振りまく自称成功者は、自分では全く責任を取らずに被害者団体の仕事を増やすだけの存在です。
銀河系から速やかに消滅していただければいいのにといつも考えています。


これをアレルギーに例えると、元からある食材が向いていない人に対して「私は食べて大丈夫だったからあなたも食べて安全よ!!」迫る人に似ています。
美容系レーシッククリニックや、、安心レーシックネットワークのクリニックでは、数万円単位でマージンが入るお友達紹介券やアマゾンギフトを使った紹介制度が盛んです。
結果、元々微妙なメンタリティを持っている人が暴走しやすくなるのでは?と感じております。

こういう人が角膜薄い人や瞳孔径大きい人や強度近視の人など「レーシックすると大変なことになる人」にもレーシック勧めるんですが、困ってるんですよ。ほんと。


ちなみに日本におけるレーシックの不満足度は、慶応大学の根岸先生2016年の研究によれば何と15%もあるんですね。つまり100人に15人は不満足なわけですから、「私が大丈夫イコールお前も大丈夫!!」な人々の迷惑さがわかっていただけるのではないかと思います。


更に、こういう人々は後始末もしないのが特徴です。
被害者さんに「あなたがこんなことになって、あなたにレーシックを勧めて紹介クーポンで数万円せしめた人は、どんな反応ですか?」って聞きますけど「今の状況をメール打ったけど返信こないですね」という回答が多いです。いつの間にかフェードアウトして顔を合わせても挨拶しかしないという話も聞いています。


「レーシック私が大丈夫だったからイコールあんたも安全よ!!」な人々には2パターン有り、
①屈折矯正手術ガイドラインなどに無知で、レーシックすると大変なことになる眼の人も確実に存在しているとうことを知らず安全情報を振りまいている人々と、
アフィリエイトサイトなどで報酬を得ているために確信犯的に安全情報を振りまいている人の2種類が有ります。


①の人に関してですが、以下のような特徴を持ちます。

1,そもそもレーシックには不適応な人がいるということそのものを理解していない。
2,または、レーシックに不適応な人がいることまでは理解しているが、そういう不適応者にも眼科専門医が在籍するクリニックがそれを伝えずに手術してしまっていることを理解していない。


無給ボランティアでレーシックの尻ふきをさせられている私としては、1でも2でも、この「無知の涙」系の人は「消えてもらいたい」以外の何者でもありません。
この代表例としては、安心レーシックネットワークの広告塔であるサイエンスライター竹内薫さんがいい例だと思ってます。


有名人な故に影響も大きく、被害者の会には竹内さんの「俺はICL受けて大丈夫だったよ!だからその親戚手術のレーシックももちろん安全よ!!」の言説を読んでからレーシックを受けて難民になった人もいます。


左が自分はメガネだけどレーシックを進めるので有名な慶応大学の坪田先生で、右がサイエンスライター竹内薫さん。
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エキシマレーザー屈折矯正手術で本当に失明した人を前に「レーシック難民のふりをするのはお金のため」とツイッターで宣う竹内さん。
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最高の施設を紹介してくださると言って安心レーシックネットワークを紹介し、レーシック被害者を落胆させた竹内さん。


どんなにすごい大先生を紹介してもらえるのかなと多くのレーシック難民が一瞬期待したのに。。。安心レーシックネットワークか。
私達、みんな慶応大学だの南青山アイクリニックだの訪ねまくってます。坪田先生の再手術や治療も受けてます。それでも治ってないから裁判起こしたりしてるんですけれど。
しかし、名医と紹介してくるところが安心レーシックネットワークという点で、もしかしたら竹内さんは本当に何も知らないお馬鹿さんなのかもしれません。


そもそも竹内さんはエキシマレーザー屈折矯正手術ガイドラインという観念を理解しているのだろうか?


このブログではもう何度も書いたように、
レーシックをはじめとする手術のための「エキシマレーザー屈折矯正手術ガイドライン(BY日本眼科学会)」というのがあります。


そして重要な点ですが、このガイドラインには、そもそもどんな人がレーシックに適していないのかの記述があるのです。
これは体質的なものであり、ご本人の責任じゃありません。アレルギーみたいなものだと理解して下さい。元々角膜が薄かったり、強度近視の人がレーシックをやってしまうと、どんな最先端クリニックで手術しようが難民になるのです。


もう腐るほど引用しましたが、竹内さんに代表される「俺屈折矯正手術受けて大丈夫だったYO!イコールお前も大丈夫だぜ!!」系の人はまだ理解していないと思われるため、また引用します。
もう読み飽きた方はすみません。

(エキシマレーザー屈折矯正手術の)実施が禁忌とされるもの

1,活動性の外眼部炎症
2,円錐角膜
3,白内障(核性近視)
4,ぶどう膜炎や強膜炎に伴う活動性の内眼部炎症
5,重症の糖尿病や、重症のアトピー性疾患など、総称治療に影響を与える可能性の高い全身疾患または免疫不全疾患。
6,妊娠または授乳中の女性

実施に慎重を要するもの
1,向精神薬(ブチロフェノン系向精神薬など)の服用者
2,緑内障
3,全身性の結合組織疾患
4,乾性結膜炎(=ドライアイのこと)
5,角膜ヘルペスの既住
6,下記膜矯正手術の既住

http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/lasik.jsp

この項目の設定ですが、適当に設定されたものではなく、「理由があるからこういう人たちはエキシマレーザー屈折矯正手術しないほうがいいよ」と書かれているわけです。


例えば、「実施に慎重を要するもの」の5の角膜ヘルペスについては、ヘルペスウイルスがいる患者さんの場合、場合、エキシマレーザーを照射すると活性化してしまって角膜を食い破り、失明することもあるんです。この件については、雑誌「フライデー」で、ボロボロになった角膜の写真付きで取り上げられました。

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更にインフォームドコンセントの必要性についてはこのような記述も有ります。

。。。3D以内の近視については老視年齢に達した時にデメリットが生じる可能性があること、屈折矯正手術後に何らかの疾病で受診した場合、本手術の既住について担当医に申告することを十分に説明することが望まれる。

http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/lasik.jsp


これは、㊵40代くらいになると人間調節力と言う眼のピント合わせの能力が下がり、近くが見にくくなってしまうんだけれど、軽度の近視の場合、調節しなくてももともと近くにピントが有ってるから、老眼鏡を使わなくても手元が見える機関が、遠視の人間よりは確実に長いんです。


でも、特に美容系クリニックでは、最高視力だけを追求し、事前説明なしに過矯正気味に削ります。
この結果、18歳くらいで強めに強制され過矯正になり、レーシックした半年後から遠視メガネになるという患者さんもいらっしゃいます。これだと本当に何のためにレーシックしたかわかりませんよね。


過矯正の遠視の問題は近視と違い、苦痛を生じることに有ります。
近視の人はメガネがないと遠くが見えないだけだですが、遠視の場合は眼精疲労や眩しさ、眼の重さ、痛みを生じます。


運良く遠視メガネがかけれれば症状は低減する場合もありますが、眼位異常が関係し、メガネやコンタクトで症状を抑えられなくなると、日常生活すらも危うくなります。私も常時顔ひねられ感と頭痛と吐き気に襲われてますよ。メガネをかけると眼球は痛くなくなるけど、眼を動かすのが苦痛すぎるし、頭痛と吐き気は凄まじいし。。。本当にどうやってまともに生活していったらいいんですかね?近所のショッピングセンターですら眩しくて入れないんですが?


だから過矯正の人は仕事ができなくなったり眼の痛みのせいで鬱病を併発するなど、生活に不便を感じるようになった人も多いです。


しかし、
竹内薫さんがおすすめする南青山アイクリニックでは、なんと1Dくらいしか屈折以上の無かった患者さんに対し「今手術すれば、将来近視が進行するのを防ぐことができる!!」と説明して過矯正にしてしまったのです。


どうしてレーシックなんてしてしまったのだろう。手術後の値だろ?とよく聞かれるけど術前もの。「いま近視をなおしておけば将来近視が進んでも半分の度数の眼鏡で済みますよ」と説明されたが、近視という近視ではなかった。もともと目がよく、急に視力低下と左右差が出たので見にくさと違和感があったが、日常生活に支障はなかった。
http://nanabox.hatenablog.com/entry/2015/09/03/223555


もう一度書きますが、この南青山の被害者さんの屈折以上は−1Dほどでした。
屈折矯正ガイドラインには「3D以内の近視については老視年齢に達した時のデメリットが生じる可能性があること。。。を十分に説明することが望まれる」と書いてあるのに。
おそらく仮性近視だったのに、ちゃんと強めの調節麻痺薬を使わずに屈折検査しなかったから過矯正になってしまったのではないかと推測されますが、それにしても、最初から南青山アイクリニックがガイドライン通りにこの説明をしていたら、そもそもこの患者さんはレーシックを受けなかったでしょう。


更に、竹内薫さんが最高のクリニックだと絶賛する南青山及び慶応大学の坪田教授は、ガイドラインに照らし合わせるとそもそもレーシックの手術が「禁忌」である円錐角膜の患者さんにも、手術をして、あろうことか学会発表しているのです。


南青山の坪田教授と戸田先生の円錐角膜にレーシックした学会発表の資料はこちら。
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http://prk-lasik.com/masukomi/zattsi/galtukai.html


ざっくり引用すると「円錐角膜の人にレーシックしたら本当にエクタジアになったので角膜移植してみました」という研究です。


これって患者さんをどんなふうに説得したんだろう?私だったら、拒絶反応のこととか乱視のことを考えると、角膜移植すること自体が嫌ですけど、そこはどうやって説明したんでしょうね?


そのような理由で、竹内薫さんが推奨する南青山アイクリニックでもガイドラインを守っていないことがよく調べればすぐにわかるのですが、竹内薫さんは仕事で忙しく、調べる暇がないのか、このクリニックの広告塔になっています。


竹内さんの発言を読んでいて、もうひとつ面白いのは「眼科専門医から手術を受けましたか?」という言葉がいっぱい出てくることです。
そもそも眼科専門医が害業目的で不適応の人にも手術しているのが問題だということは、レーシック被害者の会ではもう何度も何度も何度も訴えてきています。被害者の会の「体験談」なんて、16個もあるけれどわざわざ「眼科専門医による手術」って書いて出してあるくらいです。
何度も事故を起こすようなリピーター眼科医さえも、日本眼科学会は眼科専門医資格剥奪できないから困ってるのに、レーシックという問題について全然調べないで適当なことを吐かないで欲しいです。



眼科専門医による高額プランの手術で重い後遺症に

 逆にいえば、消費者庁が注意喚起を行っても、いまだに5万人もの人がレーシックを受けているということになる。なぜ、彼らは手術を受けるのだろうか?


「5万人という数字には、私も驚きました。ただ、ネットを使いこなせない高齢者の中には老眼の治療としてレーシックを受ける人もいる上、今もネット検索で上位に出るのはレーシックを生業にしている病院の広告記事です。そのため、正しい情報を手に入れるのは非常に困難なのです」(同)


 最近、レーシック難民を救う会に後遺症を訴えてきた20代の男性B氏は、消費者庁の発表や過去の事件などを知った上で手術を受けたという。


「周囲の友人10人ほどがレーシックを受けていたのですが、特に問題はなさそうだったんです。また、消費者庁が『レーシック手術を受けた消費者の4割以上が症状や不具合を感じている』と発表した後、『安心LASIKネットワーク』(大学病院と眼科専門医によるレーシック情報サイト)が『事実とかけはなれている』と反論していたので、その言葉を信用しました。


 そして、自分で調べて『眼科専門医が執刀すれば大丈夫』『安いところで受けなければ大丈夫』という情報を頼りに、眼科専門医が執刀する50~60万円の手術を受けたんです」(B氏)


 術後、B氏は、夜に光がにじんで見える「ハロ」や光をまぶしく感じる「グレア」という症状がひどくなり、常に圧迫されるような痛みを感じるようになってしまった。もともと患っていたドライアイも急激に悪化し、現在も治療中だという。


http://biz-journal.jp/i/2016/11/post_17249_entry_2.html

竹内薫さんには今回Yahooの記事を制作したオルタスの記者さんたちではないですが、その方たちの爪の垢でも煎じて飲んでいただき、そもそもレーシックガイドラインとは何であるか、今レーシック難民になっている、その多くがそもそもレーシックにじつは向いていなかった人々が美容系や南青山クリニックをはじめとする眼科専門医から一体どういう説明を受けてレーシックを受け、後遺症を追った後に放置されているかよくよく勉強していただきたいものだなと思います。
仮にもサイエンスライターって肩書なんですから。

レーシック後遺症が治ったらやりたい9のこと

Yahooニュース特集でレーシックについて取り上げられたみたいです。


動画も有って結構大きな枠ですね。

染井さんみたいにクリニックから名誉毀損で訴えられたり、嫌がらせされるリスクもある中で勇気を出してニュースに出てくださった患者さんには、本当に感謝です。


さて。私レンコンがレーシックの後遺症に苦しめられてからそろそろ10年になります。

レーシックの後遺症が治ったらやりたいことを書いてみました。


ちなみに私のレーシックの後遺症は、過矯正による遠視(+2D以上)、削りすぎによるコントラスト感度の低下、羞明(特に蛍光灯やLED)、眼位異常による両眼視機能不全(両目でモノを見ることが困難になり、一点注視や動いているものを見るのが難しくなる症状)、 乾燥性結膜炎(=ドライアイ。レーシック後から涙の量が普通の人の2分の1に です。

ランドルト環1.5の視力が有っても人生破壊されてしまうんだなぁとつくづく感じます。


1,レーシックの後遺症が治ったら映画館に行ったり、テレビを見たりしたい

レーシックしてから、光る画面を見ると眼が締め付けられるように痛くなるようになり、テレビは聞いてるだけしかできなくなりました。ニュースだったら音だけでも結構わかるけど、そうでないものもたくさんあるので画面をしっかり見て楽しみたいですね。

ちなみに今見たい映画は「アイヒマンを終え!」「ヒトラーの忘れ物」、見たいアニメは、今月放映される「龍の歯医者」です。お友達がおすすめしていた、「シン・ゴジラ」も見てみたいなぁ。

でも、それより何より、撮るだけ撮って自分は見れないホームビデオを見たいです。家族のお誕生会の動画とかが見たいです。



2,レーシックの後遺症が治ったら、普通の人と同じようなPCを使いたい

レーシックしてから、光る画面をみると眼が痛くなり、カラーモニターのPCが使えなくなりました。
レーシック被害者でも使えるE-inkタブレットでネットをしていますが、こちらは画面が白黒で、色に関係ないものは見れるけど、カラー写真などは無理です。それに512メガバイトのメモリで処理が遅いので動画も無理なのです。HPも容量が重いものはフリーズしてしまいます。

だから後遺症が治ったら、ネットにあるカラーの記事を見たり動画を見たりしたいです。お洋服とかのネットショッピングもしてみたいです。


3,レーシックの後遺症が治ったら外やショッピングモールを自由に歩きたい 。学校や、お友達の家に行きたい

レーシック後遺症になると、光が眩しくなったり、光を見ると眼に痛みを生じるので、友達や家族が外出にさそってくれても、顔で笑って心で泣いている状態になります。誘ってくれるのはすごく嬉しいのですが、カーテンを締め切ったお家の中と違って、お友達の家や野外は照明環境が自宅と大きく違います。だから、帰ってくると眼が痛くて部屋の中に閉じこもってる時も少なくないのです。
照明の問題だけでなく、慣れていないところを歩き回るには、いつもより障害物がないか、何が周りにあるかなどを確かめるため、眼を使わないといけません。それがとても大変なのです。この間も1泊の旅行に連れて行ってもらったけど、一番の思い出が「ホテルの照明がLEDかつ明るすぎて、ひたすら隅っこに隠れていた」なので、悲しいです。
ショッピングモールでも野外でも、自由に動けるようになりたいです。
あと、語学学校にまた行けるようになりたいです。英語がもっとできるようになりたいな。


4,レーシック後遺症が治ったら人とアイコミュニケーションを取りたい

他の人と話をするとき、れんこんはすごく疲れます。その理由は、人間って人とお話をするときに「あなたの話を聞いているよ」という意味で、その人の眼を見たり、いろんなアイコンタクトをとっていると思うのですが、レンコンにはそれがとってもしんどいのです。
1点を見ていると眼が痛くなったり気持ちが悪くなったりするので、眼を下に向けて話しています(下向きの角度が一番楽で、それ以上の角度を注視すると気持ち悪くなる)。
レーシックする前は、人の眼を見て話することがこんなに苦痛だと思ったことはありませんでした。
何かをじっと見つめても気持ち悪くならないのならどんなに素敵なことでしょう。


5,レーシック後遺症が治ったら、楽しんでドライブしたい

レーシックしてからというもの、動くものを眼で追うとものすごく気持ちが悪くなり、車に載るのが本当に辛いです。いつも、家族が運転してくれる車の助手席で、気持ち悪くてぐったりしています。車に乗っても気持ちが悪くならないようになれば、きっと楽しいだろうなと思います。


ー10Dを超える強度近視だったのにそれを伝えられずレーシックされてしまったために、収差が増大してコントラスト感度が落ちているので、夜間運転できないんです。トンネルが多いところも危険です。この見え方が治るなら、自分で車を運転していろいろなところに行きたいです。


6,レーシック後遺症が治ったら、外で仕事がしてみたい
レーシックしてからというもの、蛍光灯やLEDの日かrがとても眩しいので、それらの光を使った場所に往く時はサングラスなしには不可能になってしまいました。だから、蛍光灯やLEDを使用している場所で働くことは難しいです(サングラスかけたままでいいと言われるなら、大丈夫かもだけど)。
前に翻訳や大手検索サイトのSOHOの仕事もしていたのに、レーシックの後遺症のせいで眼が痛くなり、ダメになってしまいました。
勉強したり資格を取っていろいろ身につけても、眼の痛みのせいでダメになってしまうのでがとても悲しいです。
レーシックの後遺症が治ったら、仕事が出来て楽しいだろうなといつも思います。


7,レーシック後遺症が治ったら、図書館などで子供に絵本を読んであげたい
レンコンは図書館が好きで昔はよく行っていたのですが、そこで子供に絵本を読んであげる機会とかも有りました。
しかし今は、本を読んであげる機会が有っても、とにかく眼が痛くて、ものすごく体力を使うので、気になってそれどころではありません。それに、レンコンの大きなサングラスは、図書館で本を読んであげている時でも、子供に「怖い」と言われたり、「なんでそんな眼鏡してるの」と聞かれたりするのでちょっと凹んだりもします(聞かれた時は「眼の病気でこのメガネをしていないと眼がものすごく痛くなるの」と答えています)。外見とか、眼の痛みとかあまり気にせずに本を読んであげたいものです。


8,レーシックの後遺症が治ったら写真の画像編集をしたい
レンコンは写真を取るのが趣味です。
写真自体は、1眼レフの素通しファインダーを使えば、光過敏のレーシック難民でもなんとか可能です。
しかし、写真の画像編集を行うのは、レーシック難民にはとても難しい作業なんです。画面を見て輝度などを調節しようにも、その輝度調節の作業をするときにPCモニタが発光するので、とてつもなく辛いです。E-inkのモニターは使えますが、画像が編集できるほどメモリがないし、何より白黒で、画像の編集は不可能です。
家族のお写真とか、せっかく良い写真が取れても、編集が出来ないのはとても悲しいことです。仕方がないんだけど。あと、多い写真サムネイルの中から、1まい選ぶとか、拷問です。
この間、知り合いがお家にスタジオを開店し、写真のお店を開いたのを見て、レンコンはすごく羨ましいなと思いました。


9,字の小さい本を好きなだけ読みたい。ブログや日記など手元の作業を好きなだけしたい

レーシックで過矯正気味に削られると、遠視になるので、字の小さい本を読んだり、手元の作業をすると酷い眼精疲労が起こるようになります。また、頭痛もします。針に糸を通すなんて痛みとの戦いです。
老眼みたいに調節能力がないからこうなるのではなく、お医者さんが削る度数を間違えて遠視にしたのでこうなるのですね。
手紙とか書くときも眼が痛いので、すごく苦痛です。れんこんの場合は眼位異常とメガネの相性が最悪で、メガネをすると今度は眼の周りの筋肉が痛くなってくるので、どうしたら良いかわかりません。再手術しようにも、コントラスト感度が1回目の手術で激しく低下しているし、何より残りの角膜もないので、手術を受けたクリニックからも断られた状態です。
レーシック後遺症が治って、時間を限らずに本を読んだり手紙を書いたり、好きだった手芸ができたらすごく楽しいんだけどな。


このようなところだろうか。
私は、視力的には1.5あるんです。
でも、日常生活まで支障をきたす。メガネ屋コンタクトでも矯正が難しい1.5は、仕事も出来ないし、辛いです。
視力的に0.01とかの方でもいいので、代わっていただけるものならレーシックでたくさんの被害者を出しているリピーター眼科医さんの角膜と取り替えていただきたいなと思っています。


そのリピーターレーシック眼科医さんなんですけど、去年開業した人を発見しました。


元品川近視クリニックのレーシック医で、その後に新宿近視クリニックに渡り鳥し、そこで本田のレーシック手術の失敗疑惑やらで有名になった安田眼科専門医です。


今度は東京都の武蔵小金井市で「さくら眼科」という眼科を始めたみたいです。

安田眼科専門医、大学卒業してすぐに品川近視クリニックに勤めて、その次に務めたところは新宿近視で、その後は点々としてるから、経歴がスカスカだな。


患者さんたちが間違ってさくら眼科に足を運んじゃわないように、「品川近視クリニックと新宿近視クリニックに努め、レーシックのクリニックを渡り歩いてきました」とでも書いてあるとわかりやすいんだけどな、と思います。

品川近視クリニックで勤めていらっしゃった頃の安田先生のお写真。

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SBC新宿クリニック(現新宿近視クリニック)にお務めだった頃の安田先生のお写真。



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元レーシック医の安田眼科専門医が新規オープンした「さくら眼科」のサイトには、こんな「理念」が記されていました。

すべての患者様に自分の家族だと思って接し、また自分の目だと思って治療します
当院の院長および全スタッフのモットーは『すべての患者様に自分の家族だと思って接し、また自分の目だと思って治療する』です。
武蔵小金井さくら眼科|日帰り白内障・硝子体手術、多焦点レンズ、レーシック等


そうなんだ。。。


全ての患者さんを自分の家族だと思って接するのであれば、私のようなどうしてガイドライン違反の患者さんにもレーシックしたり、過矯正気味に削ったりして、レーシック後遺症の苦しみを負わせたのですか?


私は、こういう人はもう二度と医師という職業に携わらないで欲しいと思っています。


お医者さんならおそらく学習するヒポクラテスの誓いにもありますよね。


・自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。

・依頼されても人を殺す薬を与えない。
 同様に婦人を流産させる道具を与えない。

・生涯を純粋と神聖を貫き、医術を行う。
どんな家を訪れる時もそこの自由人と奴隷の相違を問わず、不正を犯すことなく、医術を行う。

ヒポクラテスの誓い」より一部抜粋

「患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない」
私達、ガイドラインを思い切り破られて手術されているのですが、もしかして、安田眼科専門医の卒業した大学は「ヒポクラテスの誓い」は習わない大学なんでしょうか。


安田眼科専門医もそうなんですけど、美容系大手クリニックに努めていたレーシック眼科専門医は、経歴を隠して開業される方が多いですよね。

松田先生、2013年の品川近視のパンフレットにお顔が掲載されていますね。
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細見先生は診療点数関係で不正があったのか、保険医取り消しの処分が有り、そのせいでネットで探すとお顔がすぐに出てきます。
品川近視クリニックと神戸神奈川アイクリニックという2つのレーシック眼科を渡り歩いた経歴を隠し、現在は「みやび眼科」を開業されています。


前述したYahoo特集では、医療ジャーナリストの鳥集さんがこんなことをおっしゃっていました

「そもそも」と鳥集さんは言う。
「眼科や皮膚科の医師を目指す方は、開業を前提にその診療科を選ぶ傾向がある。開業すると、一般的に(勤務医より)収入は2倍と言われています」。

もっとも、都市部では競合相手も多い。賃料も高い。そこで、経営の柱の一つとして、利益率の高い自由診療を手掛けようとする、と。


「医院が生き残るには、患者にたくさん来てもらわないといけない。デメリットを強調し過ぎると、患者は集まりにくい。だからメリットの方を強調し、治療誘導をしてしまう。(ひどい場合は)患者さんに不利益を与えたり、傷付けたりするかもしれない。そういうことを忘れてしまったとしたら、いくら自由診療だとしても医のモラルに反していると思います」 


Yahooニュース特集
自由診療」事前説明は十分ですか? レーシック集団訴訟をみつめて
http://news.yahoo.co.jp/feature/502


元品川近視クリニックレーシック医の松田先生や細見先生の新規開業クリニックでは、レーシックの被害者も受け入れて研究・治療してくださるんでしょうかね。


レーシックのクリニックで適応しなかったり、ガイドライン違反の人でも削って建てたクリニックですから、責任を取っていただけるかも知れません。
お近くにお住まいのレーシック難民さんは、訪ねて治療をお願いしてみても良いかもしれませんね。


そういうお医者さんの開業クリニックには「患者さんの眼を優しく守ります」とか「患者さんを家族だと思います」とか美しい言葉がたくさん書いてありますけれど、それでは
あなた達のせいで健康な体を破壊された私達のことも治してくれますか?


私は、正直な気持ちを言えば
「こういうお医者さんは、お医者さんとして今後生きていってほしくない」と思っています。
もちろん人間であっても法に触れなければどんな職業になってもいいと思います。しかし、お医者さんだけはなって欲しくない。


どうしてもお医者さんでいたいなら、レーシック後遺症の研究をして下さい。私たちはあなた達にレーシックを受けてから、放り出されてずっとこのままなのです。


どうしても眼科医でいたいなら、
過矯正で常時吐き気やめまい吐き気に悩まされている人々や、
老眼レーシックでアキュフォーカスを角膜に挿入されたため、炎症で角膜が濁った人、
術後のステロイド目薬が原因で緑内障になり、失明させられた人、
シミュレーションなしの急激な度数変化により眼位異常に苦しむ人、
夜間運転ができなくなり失職した人、
レーシック後、酷いドライアイになり、今日も血清点眼している人などを研究し、治して下さい。


それが出来ないなら医者という職業を綺麗さっぱりやめて下さい。眼科医は数的に飽和気味なようなので、元美容系に勤め、かつ事故を起こした眼科医が何人消えたとしても、それほど困ったことにはならないと思います。

私達、日本眼科学会認定の眼科専門医に後遺症を負わされたレーシック難民です!!③ 眼科レーシック派閥編2

元品川近視クリニックの水流忠彦先生が品川近視クリニック顧問だった時の記録を自己紹介から消し去ってると染井さんのブログに有りました。

私としては、水流先生が経歴から情報を消したとしても不思議に思いません。なぜなら以前から以下のように報道されてきたクリニックですので。


週刊文春での過矯正の記事(画像リンク)
http://blogimg.goo.ne.jp/cnv/v1/user_image/04/f9/5e6c3cb399a59ee77f23a4d4863636f0.jpg?dw=800,cw=800,q=100,da=s,ds=n


週刊新潮
黄色いカッティングシートを貼り付けたマシンを最新マシンと宣伝していたという内部告発が上がった「品川エディション」。


「品川エディション」を受けたという方の知恵袋の書き込み

このやり取りは屈折矯正手術を検討している人には必見です。ただ、私はこのページに出てくる全ての眼科での手術はやめたほうが良いのではと感じています。


そのような流れがあるため水流忠彦先生が経歴からクリニックを削除したとしても、私は何も不思議に思いません。
染井さんの執刀医もそうですが、水流忠彦先生と同じクリニックに勤めていた眼科専門医は、品川近視クリニック勤務の経歴を削除している方が多いです。




ただ消費者には不利だと思います。自分が命を預ける医者をスクリーニングするには役立つ資料なのに、隠されてしまっては困ります。


さて今回も前置きが長くなりましたが、この記事は以下の記事の続編です。

第一回

産婦人科や外科などと比較し「眼科」がどんな特徴の科で、どのような傾向のお医者さんが集まりやすいかを書きました。
もちろん全員がこう、というわけではない事を付け加えておきます。

第二回

レーシックに反対派の大学病院のお医者さんと「近視手術の後遺症対策研究会」というレーシック被害の啓蒙サイトを立ち上げていた大阪の眼鏡士さんとの対話を引用しました。

眼科界でレーシックという医療がどんな位置づけなのか、これを読むとよくわかるのではないかと思います。時系列的には、銀座眼科事件の後くらいの対談です。


今回は第3回、この「お医者さんと眼鏡士さんの対談」の続きです。


眼鏡士と書くと、例のごとく「レーシックはメガネコンタクト屋のネガキャン」とコメントでご意見をいただくのですが、事はそう単純な問題ではないと感じています。


レーシック受けるか検討されている方は、このメガネ屋さんと眼科医のレーシックに関する対談を読んでから、この手術本当に受けるのか考えていただければと思います。


この対談を最初から読みたい方はこちら
http://lasikganni.hatenablog.com/entry/2017/02/07/143643


対談の掲載されている元ページはこちら
「近視手術の後遺症対策研究会」
http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html

(眼科医さん)

レーシックを受けてしまう人が多いことの理由としては岡本様がおっしゃったことの他に、これはいろんなネットサイトや広告に対する読み手の読解力(メディアリテラシー)の問題もあると思います。

例えば、この、「一見公正ふう、実は宣伝のサイト」でも、

http://lasik.grats.jp/1/

レーシック手術に失敗はあるのか?

残念ながらレーシック手術にも失敗はあります。
いきなりこんなことを言うとレーシックを受けるのが嫌になるかもしれませんが、事実を皆様に知ってもらうために正直に書いています。

円錐角膜の疑いのある患者さんがいました。その方に同意の上でレーシック手術を施した。ところ、レーシック失敗となり、術後に不正乱視・強度近視の症状が現れたそうです。
また、元々角膜の薄い強度近視の患者にレーシック手術を施したところ、不正乱視などの症状が出たそうです。

上記のレーシック失敗の事例の対処方法は、角膜移植することで視力を取り戻したそうです。
円錐角膜とは、角膜が原因不明に突出してくる症状のことです。症状が悪化すると眼鏡やコンタクトレンズでも視力を矯正できなくなり、円錐角膜用の眼鏡を着用する必要性がでてきます。レーシックで失敗するときには、円錐角膜の疑いのある患者さんが多いそうです。
円錐角膜の場合には、最悪なケースだと角膜移植が必要とのことです。

http://lasik.grats.jp/1/

というように、円錐角膜で角膜移植になるかもしれないと書いてあります。

LASIKの宣伝で、「失明することはありません」というセリフを良く目にします。
このセリフに安心感を覚えている人が多いのではないでしょうか?

http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html

前の記事でのこの眼科医さんの発言によると、レーシックを原因とする角膜移植は、その一年だけで、この眼科医さんが働く大学病院で9眼もあったということです。

前回の記事を読みたい方はこちら
http://lasikganni.hatenablog.com/entry/2017/02/07/143643

「原理を考えれば失明はない」と宣伝していたのは堀江貴文さんでしたね。
f:id:rennconn:20170210172104j:plain


それはともかく、「レーシックでは失明はしない」と宣伝するクリニックは、角膜移植できるから失明はないということでしょうか?だけど、その角膜は輸入角膜で感染症などに関しては不明ということに関しては、角膜移植制度を一時掲載していた病院のHPでは説明されていなかったように思います。


S先生の話は更に続きます。

(眼科医さん)

さらに、LASIK業界で働く知り合いの話によりますと、
最近のLASIK業界にはアフターケアーの生涯補償の一環として、「角膜移植保障制度」という補償制度をつける所があるそうです。

[]http://www.lasik.jp/best/aftercare/kakumaku_guarantee.html]
http://www.lasik00.com/160.html


いざという時には海外の角膜を輸入して、角膜移植をするのだそうです。
ですので、実際にはどれぐらいの角膜移植が行われているのかという統計を取るのは容易ではありません。
また、輸入移植用角膜の病原性などの安全性の保証もありません。


このような「角膜使い捨て」の補償制度の記述を見ただけで吐き気がします。


http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html

このお医者さんのお怒りも最もですが、レーシックを受ける一般人側の事情ももう少しわかっていただきたいと思いました。


角膜移植制度のことですが、「一般人はそもそも移植制度の角膜がどこから来てるか?」を知らない場合が有ります。
そもそも私は「アイバンクって何」と言われたことも有ります。アイバンクは、レーシックのようにアフィリエイトを使った広告もしていないので、少なくともネットではレーシック以前の知識として一般人が目にする確率は少ないのではないでしょうか。
私もレーシック後遺症の治療で出向いた大学病院でアイバンクのポスターを拝見しましたが、それ以外のところではあんまり見る機会は無かったように思います。
これでは一般の患者さんが、移植制度について詳しい知識を持たないのも当たり前ではないでしょうか。おそらく、身内に角膜移植が必要になった人がいないとなかなかそういうのを知る機会は無いのではないかと感じます。


それどころか、ちょっとした屈折以上の場合、そもそも近視と遠視の違いさえわかってない人も大勢います。


でもこれも当たり前ではないでしょうか?医学生でもないし、眼の病気でもないんだから、そんなこと知る機会はありません。自分の近所にお住まいの京都大学卒業者ですら「遠視と近視の違いがわからないんだけど。。。」という状態です。
健康な一般人の眼に対する知識はあまり深くありません。
しかし、これはあくまで「知る機会が少なかったから」ということが原因であると私は感じています。 量子力学の研究者が、解剖学についてはまるで無知ということと同じで、普通のことです。


それでも「患者の勉強不足」という方は、調節緊張除いた場合の正確な自分の屈折度数言えますか?それがわからないと、過矯正にされる恐れがありますが。


それに、そもそも非医療関係者に(実際は医療関係者も被害にあっているのだけれど)、「悪徳クリニックもあるから患者さん自身も勉強して」と医療知識を勉強することを必要とするのレーシック業界というのが異常ではないかと感じるのですが。現状、本来眼科専門医が読むべき屈折矯正ガイドラインを患者自身が読んで自衛する必要有りという不思議な状況になっています。


一体患者は何のために「眼科専門医で受ける」のでしょう?
患者自身は、不適応ならば手術をやめるように伝えてもらったり、適応であれば、仕事などに影響が出ないようなライフスタイルに適した度数でけ手術してもらい、術後なにかトラブルが生じた時にきちんと治療してもらえることを期待しているようなのですが。


しかし現状はどうでしょう。
被害者の会に情報を寄せた患者は、95%以上が眼科専門医の執刀で受けたのに、過矯正やら重篤ドライアイになり、日常生活もままならず苦しんでいます。そしてその中の結構な数がガイドライン違反で手術されてしまっているのです。

特に美容系でレーシックした人々は、「お願いだから過矯正気味に削らないで。デスクワークが多いから」とわざわざ術前に医者に頼んでいるのに、なぜか眼科専門医の手によりガイドライン違反の人も除外されず、ほぼ全員が過矯正に削られています。


眼科学会などは「眼科専門医でレーシックを受けましょう」と発信しますが、リピーターの眼科専門医やクリニックに何のお咎めもなく野放しでは、眼科専門医から受けろという言葉がむしろ被害を拡大しているのでは?とすら思える時が有ります。
もう少しガイドラインの存在や、過矯正やドライアイなどの治療困難な合併症、そして何より被害の大半がリピーター眼科専門医やリピータークリニックによるものであることに言及したほうが良いのではないでしょうか?


更なる問題として、一般の人は「レーシックに失敗しても、角膜移植すれば少なくとも元の状態には戻れる」と無邪気に信じている方が多いです。そもそも健康な一般人は角膜移植に関わる情報を耳にする機会がほとんどありませんから。


しかし実際に角膜移植したら、当然移植してくださった方の角膜を縫い合わせるので、凸凹が生じて不正乱視になったり、拒絶反応の心配もあります。角膜移植制度に安心感を覚えるレーシック希望者の方はそこまで知りません。というか、知らされていません。


当たり前ですが、角膜移植しても元の状態に戻れないことを眼科医みたいに知っていたら、前回の記事で引用した日経トレンディ2015年2月号ではないですが、レーシックを受けたくない人が圧倒的でしょう。でもそれでは、レーシック希望者が激減するから、レーシックをする側の気持ちとしては、その部分は説明しづらい。


23人の眼科医に眼科医にレーシックしたいか尋ねた日経トレンディ2015年2月号の画像を載せた記事はこちら。
http://lasikganni.hatenablog.com/entry/2017/02/07/143643


更に眼科医さんの眼科のレーシックをめぐる派閥争いの話は続きます。

(眼科医さん)

それで岡本様は、正当な医療機関の近視手術に対する警告広報努力が足りなかったとおっしゃいますが、残念ながら、もはやLASIKに批判的な「正当な医療機関(眼科)」は、特別天然記念物並に少数なのです。


〇〇大学、△△府立大学という、近隣の超一流の国公立大学でもそうですし、◇◇大学を始めとした私立大学病院などは目も当てられません。


私は、もはや「そこまでして受けたい人は勝手にどうぞ。そのかわり、何かあってもうちの病院に来ないで」と内心思っております。


私にとって何よりも優先して最も考えたいのは、光を求める患者さんなのです。
はっきり申しまして、そのようなLASIK患者に使う労力も、気力も湧いて来ないのです。


LASIK施設が儲けるだけ儲けておいて、後々の面倒な尻ぬぐいのケアーだけ我々になすりつけないで欲しいです。
もう少し、LASIK検討をされている方にも、責任のある決断と行動をとって頂きたいです。


レーシックを手がける医師の儲け意識というのは、もはや国立大学病院にまで浸透してしまっている現状では、私には何もできることはありません。
せめて、「我々はLASIKを行わない」という方針を守り抜くことぐらいしかできません。


レーシックに反対する正当な眼科がマイノリティーとなってしまった今となっては、もはや時、すでに遅しなのです。


2000年の、厚労省による認可前ならば反対派も多かったのですが、認可され、さらに国公立大学独立行政法人となって以降は、すっかり状況が変わりました。


眼科学会には、この件について、何も望むことができないと思います。会員の過半数は、LASIK万歳派でありますし、症例数をかせぐことと、そのデータを基にした学会発表に一生懸命になっていますから。


学会の人たちは、レーシック患者による本来の角膜移植患者への浸食を憎むという気持ちがないから、レージックへの警告広報に取り組んでいないのだと思います。
反対派だけで、何か運動をすれば、とおっしゃいますが、私には全く力不足で、情けないばかりです。

http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html


この対談が行われた時期、私もレーシック被害者の会が日本眼科学会に提出した被害レポートに協力してたりしたんですが、配達証明郵便で送ったのにもかかわらず何の返事もいただけませんでした。

「そもそも眼科学会も国立大学も、眼科医である自分自身はレーシックはしない(※前回参照)けど患者にレーシックするのはむしろ推奨」という言葉に、岡本先生は以下のように書きます。

(岡本先生) 

S先生のメールを拝読し、近視手術による角膜移植者が実際にかなりの人数に昇っているらしいことと、そのために本来の角膜移植適応の患者さんの苦しみを長引かせているということがわかりました。


そして、この憂うべき事態を抜本的に変える手段も、なかなか見つかりそうにないこともわかりました。


こうなった今では、我々の研究会のサイトは、もはや蟷螂の斧なのかもしれませんが、それでも、真っ暗闇の一隅を照らす照明として、一人でも多くの人の役にたてるように、今後とも、このサイトを充実させていくつもりです。また、いろいろと教えてください。

http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html


これに対し眼科医さんは以下のように答えてやり取りを終了します。

(眼科医さん)

近視手術による角膜移植者の日本全体の実数に関する情報の提供ができず、お力になれず申し訳ございません。

ただ、もしかすると(編者補足:ある年のレーシック失敗による角膜移植9眼という数字は)当方の病院の移植数で全国の全ての例なのかもしれません。(私はそうは思っておりませんが)


輸入角膜については輸入数などの管理もされていませんので、もし、それを使用してLASIK失敗患者が角膜移植を受けると、今後も全く数字として明るみにならないと思います。(これも、私の憶測にすぎませんが)


LASIK施設が、最近、角膜移植補償をつけているのは、もし、LASIK失敗による円錐角膜などでラチがあかなくなって、その患者が他の病院にかかって角膜移植を希望されるようなことになれば、そのLASIK施設の評判に関わるので「施設内(関連施設)で角膜移植をして、もみ消そう」という魂胆から、かもしれません。もみ消すためには、目的や用途を明らかにして順番待ちをしなければならない国内のアイバンクを通しての正規の角膜を手に入れることはできませんので、裏ルートでお金さえあればいつでも手に入れられる米国産の角膜を購入して用いるのではないか、とも考えられます。


そして少なくとも当方の病院では、LASIK失敗による角膜移植患者のために、岡本様がおっしゃる「本来の角膜移植適応の患者さんの苦しみを長引かせている」という状況になってしまっております。


なのに、私は力不足で、その現状を傍観することしかできず申し訳ございません。貴サイトの今後の成り行きを、陰ながら見守らせていただきますが、どちらかと言えば、はLASIK手術そのものに関しては希望する人は自己責任で受ければ良いと思っております。ただ、「他人に迷惑をかけるな」という主張です。


このたびは、岡本様の参考になるお考えをありがとうございました、では、この辺りにて失礼いたします。

http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html


感想


角膜移植に関するレーシック被害者の侵食を憎むS先生の気持ちはわからないでもないです。

私の友達の親御さんが今の医療水準では治療が難しい眼の病気です。
その方の場合、角膜移植しても治らない病気だけれど、もしも角膜移植で治ったとして
「角膜移植で治るのに順番が回ってこないの。緊急性の高いレーシックの患者さんが割り込んできて。。。」
と打ち明けられたら、多分穏やかではいられなかったでしょう。


しかし結論から書いておくと、私自信はは、「患者はもっと調べましょう」という議論は、なんにも言ってないのと同じだと感じています


なぜかというと、レーシックの場合、そもそも危険情報がネットで押し下げられてるし、特に一般書ではあまり書かれていないからです。


例えば、角膜移植に繋がるため最も重篤な後遺症とされるエクタジアについて「術前の検査で正確に角膜の厚みを測るとともに角膜の形状を解析し、手術の可否を決めたり、角膜の厚みを安全なだけ残すために矯正料の限界を知る必要が有ります」と書いてる書物も有ります。


しかし 、これが実話なのが本当に残念ですけれども、 「エクタジアに注意せよ」と書いてある本の執筆者当人である眼科専門医にエクタジアにされるのは、普通の患者は想像できないと思います。


また、これも宣伝によく利用されますが、「症例数が多いクリニックで受ければ安心」という宣伝も有ります。
しかしレーシックの被害者の会の記録を見ると、症例数が多いクリニックで被害を受けた患者さんが圧倒的なので、この記述もどうかなと思っています。

例えると、「O157には気をつけましょう」と発信している焼肉屋が、自らの出した被害を隠しつつ、O157の被害を繰り返し出し続けているような状況です。


今の状況は患者側の情報発信が圧倒的に難しい状況に有ります。被害を受けたクリニック名なども下手に出すと、染井さんのようにクリニック側ら訴えられてしまいます。

私はリピータークリニックや医師に関して患者側が訴えられることもなく情報発信できるサイトができればいいのにと思っています。


現状、患者が、特にネットで情報を集めることはこんなんです。一般書でも困難です。国立国会図書館の医学専門雑誌を漁れば情報が得られますが、地理的に難しい人のほうが多いのではないでしょうか?


それでも勉強しない患者が悪いというのなら、「自分でトポグラフィーを読んだり角膜厚を計算し、エクタジアになるかならないか確かめられなければいけない」「調節麻痺薬使用時の屈折度数を測っておくこと」などをリスク説明に書いて講習でも行うのがよいのではないかと思います。
そんな高度レベルの医療知識を患者に求める手術がレーシックというのなら、一体何のために眼科専門医に高い金を払っているのだろうとも思いますが。


最も最近ではレーシックのリスクは、眼科の次世代ドル箱と期待される、レーシックよりお金の取れるICL=有水晶体眼内レンズとの比較で言われる時も有りますね。
有水晶体眼内レンズの宣伝時には「レーシックは強度近視だとコントラスト感度も落ちるし、精度も悪くなり、ドライアイの危険もあったんだけどだけど、眼内レンズは強度近視でも安心です」という言い方がよくされますから。
強度近視でガイドライン違反なのに「レーシック安全です。あなたはレーシック出来ます」と言われてコントラスト低下の後遺症を追った患者さんたちは、「私達はモルモットだったの?」とおっしゃってます。


その次世代ドル箱と目される眼内レンズの被害者も現在発生中です。
角膜にレンズが接触すると角膜内皮細胞数が徐々に減少するんですよね。あまり減少すると、白内障手術が受けられません。
有水晶体レンズが水晶体の方に接触すると白内障になります。有水晶体眼内レンズを入れるためのスペースはとても狭く、手術もレーシックよりは高度な技術を必要とするので。
有水晶体眼内レンズを希望している人たちは、このことをよく覚えておいたほうがいいでしょう。
ちなみに、前のブログで有水晶体眼内レンズの論文を紹介したことが有りますが、有水晶体眼内レンズを入れた人のほうがそうでない人よりも白内障手術を受ける年齢が早くなるという論文で、有水晶体眼内レンズを行う医者は、手術の前にこの事を患者に伝えるべきだと締めくくられていました。


それはともかくレーシックのリスクですが
多くのネットのページや書物(特に一般向けのレーシック宣伝書物)では、
レーシックのリスク情報を書いてはいても、あくまで銀座事件やレーシック以前の屈折矯正手術をやり玉に挙げたもので、最後は「眼科専門医による検査と手術を受ければ安全な手術です」と結論づけたものが大半です。


2016-2017年の傾向を見ると、
被害者の人は自分なりに一生懸命調べた結果、レーシック推進派のお医者さんの書くレーシック安全記事を読んで、眼科専門医のクリニックで手術を受けています。当たり前ですが、失敗されたくないからです。
そして眼科専門医にガイドラインを破られて、過矯正やらエクタジアになってます。

https://lasikmutualjapan.jimdo.com/レーシック被害体験談/体験談16/




とりあえず現状は、

眼科医療関係者は患者にリスク情報を提供せずに、かつ、ガイドライン違反の患者もそれ伝えずに手術して、儲けるだけ儲けて、失敗した人には後になってかける言葉は「手術なのでリスクもございます」。そしてネットでは何事もなかったかのように「レーシックは確立された安全な手術で眼科専門医から受けましょう」という状況が継続しています。
そして眼科医の多くは、狭い業界での身内との争いは避けたいのでその多くがひたすら沈黙しています。
このような事情をを知らず、手術を受けた被害者が出続けています 。


最近の被害者さんに「これだけ被害者がリスク情報発信してるのにどうしてレーシックを受けられたのですか?」と質問していますが、皆さん身内が成功したり、お医者さんの意見だと信じてしまうようです。
レーシックの場合、故人による眼の状態が手術結果に大きく反映されます。
「友達が大丈夫だったから、私も大丈夫」という手術ではありません。


レーシック希望者の方は、いろんな情報を手に入れつつ、この手術受けるのか新潮に判断していただきたいですね。

私達、日本眼科学会が認定する眼科専門医に後遺症を負わされたレーシック難民です!!② 眼科レーシック派閥編1

「私達、日本眼科学会が認定する眼科専門医に後遺症を負わされたレーシック難民です!!」
のシリーズは前後編を予定していたのですが、眼科というのが今どんなことになっちゃってるかもうちょっと掘り下げたいのでシリーズに変更しました。

このシリーズの第一回目はこちら。

前回に引き続き今回も、レーシックという社会問題を引き起こした眼科というかは一体どんなことになっちゃってるのかを描く記事です。


今日紹介するのは、「近視手術の後遺症対策研究会」というサイトにあるレーシック手術への感想を、レーシック反対派の眼科医がぶっちゃけた記録です。


「近視手術の後遺症対策研究会」は大阪のメガネの専門家に岡本先生という方立ち上げたサイトです。この方はかなり昔から近視矯正手術に疑問を持って活動してこられたメガネの技術者さんです。残念なことに、もう亡くなってしまわれたのですが。

ある眼科医が語る、近視手術の罪!~近視手術の後遺症対策研究会
http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html

岡本先生は、屈折異常に詳しいだけじゃなくて、眼位異常にも詳しい専門家でした。だから、大阪のアイトピアでメガネを作った眼位異常のレーシック難民さんはそれなりの数いたのではないかと思います。


これから紹介するページは、生前の岡本先生がある国立大学の医局に努めている眼科医さんと、レーシックについてメールでやり取りした記録です。
とても前(銀座眼科のレーシック感染事件が終わった後くらいかな?)の記事なのですが、 興味深いので、取り上げます。


ちなみに前置きとして書いておくと、
私は眼科専門医が検査、執刀するクリニックでガイドライン違反なのに手術されちゃったレーシック難民です。なので、この眼科医さんのレーシック難民に対する言葉は正直グサグサ胸に刺さります。
これはきっと、私だけでなくレーシックを受けられた方は失敗だろうが成功だろうが胸に刺さるでしょう。


同時にレーシックしたいなと思っている方にも是非読んでいただきたい記事でもあります。
これを読めば、レーシック語の後遺症を追った被害者がどうして眼科から無視され放置され、自殺者まで出ているか解ると思いますから。
それがわかったうえでレーシック受けるのか考えたほうが、きっとレーシック希望者の方の今後の選択に良い影響をもたらすと思いますので。


自分の考えをめったに表さない眼科医がこれだけ正直な発言を吐露するのは珍しいので、資料として貴重です。是非読んでいただければと思います。


まずは、眼科医さんの方のメールから。

賛成派の大学、反対派の大学

うちの大学病院の医局は、レーシックを認めていなくて、レーシック関係の病院で働くことが「いけないこと」だとされています。
ですので、レーシック関連のバイトをしている者はいません。


実は、レーシックに関しては、大学の派閥によって推進派と否定派の二派にきれいにわかれています。
レーシックバイトをしている人の多くは、推進派の学閥の人です。しかも、教授からの紹介などで働いているそうです。

http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html

改めて書いておくと、
レーシックバイトというのは、自分のクリニックを何らかの理由で失ったり、有名私立などの医局に努めている下っ端の先生が、美容系クリニックでレーシックすることを指します。

こうしたお医者さんの殆どは、クリニックのパンフレットなどに顔が載らないようにして、こっそりと働いています。

そしてレーシッククリニックでの報酬を自分のクリニックを設立するときの開業資金に当てたりしているのです。


例えば「日本で一番有名なレーシック難民」として「嫁ができるまで淡々と更新するよ」というブログを書いている染井さんの執刀医もレーシックバイト医として美容外科系列の大手クリニックで働いていました。


彼女は現在は四日市市で開業していますが、その経歴からは自分がもともと働いていた美容系の2つの大手クリニックのことが完全に削除されています。


こういうのが典型的なレーシック医というやつで、その多くは自分のクリニックを開業した途端に、後ろめたい美容系クリニックでの資金稼ぎの記録を経歴から削除してしまいます。

さて、
S先生のご友人は、レーシックバイト医なようで、S先生がこの人の待遇について説明しています。


私立病院の勤務医の友人がバイトで勤めているレーシック術前の検査係の時給は、18000円だそうです。

友人は、半分冗談半分本気で「そのまま正社員になろうかな」と言っております。

条件は、週4日勤務、実勤8時間で年収2500万超だそうです。

(参考までに、私の現在の大学病院での労働条件は、週5日勤務、実勤12時間、さらに夜勤1日で、年収は600万(税込)です)



私からすると、我々のようなぺーぺーの医者にそれだけの給料を大盤振る舞いで払えるほどに儲かっている、レーシックというものが、本当に恐ろしく感じます。


しかも、屈折異常に全く詳しくない、あの友人がレーシック前の検査をしているのだと思うと術後の見え方に関するトラブルが起こることも、その後の対応もできず、レーシック難民が溢れることも容易に想像できます……


私は、あんなもの絶対受けたくないですね。


その友人も、マイナス6Dくらいの近視眼で、メガネを常用していますが「自分では絶対やりたくないし……」といつも申しています。 ですので、メガネを掛けた眼科医がレーシックをしています。(^_^)

http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html

S先生の話はレーシックのリスクの面へと進んでいきます。

レーシックによる緑内障

レーシックについて、もう少し述べますと、最近、外来で緑内障による視野欠損を訴えてくる
若者の患者さんに、レーシック歴がある人が多い気がしています。
しかも、その大部分の患者さんは、再手術経験者です。


まだ、統計学的データがないのでまだ安易なことは言えませんが、私は、再手術時の検査が甘いのではないかと疑っております。
角膜を削った後の、レーシック後の眼圧は、非接触眼圧計で測定するとどうしても低めに出るのですが、再手術の前の検診でも非接触眼圧計での眼圧測定をしているレーシック施設があるそうです。


レーシック術中,フラップ作成時眼圧を上昇させる必要があるため、元々眼圧の高い方には緑内障を引き起こすリスクを伴います。
再手術の前の眼圧管理の基準を、もっとしっかりすべきだと思います。

http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html


更に、やり取りを読んでいくと、
S先生がレーシック被害者に対して「理解できないな」という気持ちを持っていることがわかってきます。

これは、私の倫理観なのですが、私は眼科医をしていて、レーシック後の後遺症を訴える患者さんが外来で来て、正直あまり良い気がしません。


世の中、いくらメガネやコンタクトで矯正しても網膜変性などで視力が出ない人がたくさんいるのです。 生来、明かりを感じることすら出来ない人だっているのです。
そのような患者さんのためにこそ尽くしたいと思うのが、私の気持ちです。


実際、そのような眼疾患の患者さんも、レーシックを受ける人の気持ちが全くわからないと言っています。
私からすれば、近視や乱視などの屈折異常なんて病気でもなんでもないのです。
http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html


S先生は大学病院に努めていて、そもそも光を感じられないような患者さんを治してあげたいと思っており、メガネやコンタクトをかければ何の問題もない屈折異常の人間が手術を受けることに対していかっておられるようです。

なので端的に言えば、レーシックは豊胸術のような美容整形と同じ位置づけです。
美容整形で失敗した患者さんを、医師が助けてあげたいとはあまり思わないですね。

もちろん、メガネやコンタクトが煩わしいから手術をするという人もいるのでしょうけれど、手術をその病院で受けることを自らが選択したからには、その後の後遺症もその病院で責任を持って見てもらえば良いのですし、そのように掛け合うべきです。その確証がないような施設では、手術を受けるべきではありません。


ただでさえ、大学病院は全国から来るロービジョンの患者さんで混雑しているのです。医師として、不謹慎な発言かもしれませんが、あなたたちの安易な贅沢の選択のために、
私が手助けをする余裕も気持ちも湧いてきません。
http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html

S先生がレーシック手術を受けた患者さんをよく思わないのは、角膜移植にレーシック失敗患者が入り込んでくるという理由もあるそうです。

貴重な角膜をLASIK患者が奪う


岡本様ならば、私のLASIK反対派としての意見をきっとわかっていただけるのではないかと思いましたので、お話しさせていただきます。
岡本様は以下のようなケースの場合においても、角膜移植用の貴重な角膜をアイバンクから
供給するべきだと思われるでしょうか?


【視力を良くしようとレーシック手術を受けたら、フラップが混濁し、角膜移植以外に改善の手段がない】


皆様ご承知かと思いますが、角膜移植とアイバンクについては厳しい現状があります。

待機数は6000眼以上なのに対して、年間の提供移植眼数は1500眼程度しかありません。
これをもとに考えますと、単純計算で角膜移植手術が受けられるまで4年かかるわけです。
希望すればすぐに角膜移植手術が受けられるわけではないのです。

ところが最近、角膜上皮幹細胞疲弊症や、先天性の白内障の患者さんに加えて、LASIKの失敗による角膜移植の待機患者も加わって来ているのです。

私には、これが腹立たしくて仕方がないのです。先の銀座眼科感染症でも角膜移植が必要になった患者がいたとのことです。


良く考えてみてください。


もし、このLASIK失敗患者に移植眼が使われれば、その分、角膜上皮幹細胞疲弊症や、
先天性の白内障の患者さんなど、本来、本当にその移植眼を必要としていた患者さんの
移植の機会を奪うことになるのです。


これは、エゴだと思いませんか?そのような、エゴを岡本様は許せますか?


もちろん、銀座眼科が衛生状態の悪い手術をしたということが直接の原因だということはわかっております。 しかし、角膜は使い捨ての部品ではないのです。


手術に失敗したら、取り替えればよい、というような風潮が、LASIK医や、LASIK患者のどこかあるのならば、本当に腹立たしくて仕方ありません。


LASIKで傷をつける前は健康な角膜だったのをわざわざ自らの意志で傷つけ、さらに失敗したら角膜移植を希望する、などというエゴは、私には到底理解できません。


私たちは、角膜のドナー不足を少しでも解消するために、再生医療も含め、なるべくたくさんの患者さんに光を楽しんでもらえるようにという切なる気持ちで、日夜研究・努力しているのです。


安易にLASIKを勧めて、しかも衛生状態が悪い適当な手術をする医師は、おそらく、病気により角膜移植を本当に望んでいる患者さんの痛切な願いや気持ち、そしてそれに応えようとする我々研究者の努力を知らないからできるのだと思います。


そのような医師や、術後の角膜移植を希望するLASIK失敗患者は、同じ人として、理解に
苦しみます。


近視手術の後遺症対策研究会のサイトをひと通り見させていただきました。
そこに挙げられていたような、術後の近見不自由やハロ・グレアなどは、手術を受けられた方が責任を持って、ご自分で対処され、自己処理されれば良いと思いますが(冷たい医師だと言われても構いません)


この角膜移植の問題が一例でも生じる可能性があるからこそ、私は近視手術には大反対なのです。
コンタクトやメガネから解放されたいという、自分の「贅沢」のために、他人の希望を奪うことになるかもしれない、それで良いのですか?


角膜の病気によって長い間、光をほとんど感じられなかった患者さんが角膜移植によって、

「まるで生まれ変わったかのように感じる」
「ドナーに感謝しながら生活していきたい」

などと涙を流して語っておられるのですよ。
安易にLASIKを受けて角膜移植が必要になっただなんて、恥ずかしいと思わないのでしょうか?


私は、倫理的に許せません。


LASIK失敗患者へのアイバンクからの角膜移植を禁止する、あるいはどの待機患者さんよりも後回しにする、という法が早くできれば良いと願ってさえいます。


また、一般の方はここまでは考えなくても良いのかもしれませんが、私は死後に、自分の
角膜はぜひ誰かに使って頂き、光を感じて頂けたらと思っております。


自分がLASIKを受けるということは、その可能性を潰してしまういうことにもなるのだと思い、到底その気にはなれませんし、私の同僚の医師や研究者らも、そのように申しております。
これは、我々医師が、日々、光を求める患者さんを見ていて自然に「そうしたい」と思うことです。


なぜ世の中の皆さんはもう少し、今、自分が「見える」眼を与えられているということに感謝できないでしょうか?

http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html


これに対してメガネ屋の岡本先生は以下のように答えます。
(岡本先生のほうが、持っている情報量としては一般人に近いですね。)

なぜ新聞で報道されない?


メールを拝見いたしました。
角膜移植の待機患者にLASIKの失敗患者が加わってきているというのは知りませんでした。
新聞などであまり報道されていませんね。


これは、近視手術の業者ではない正当な医療機関があえて発表をしないのか、それとも医療機関がマスコミに訴えかけているのにマスコミが無視しているのか、(手術業者の広告費圧力などのせいで)どちらなのでしょうか。

前者であれば、その理由を知りたいですし、後者であれば、毒はもはやそこまで回っているのかという感を否めません。


銀座眼科の一件で角膜移植が必要になった患者がいたという報道がたしかにありましたが、私は、あくまでも例外的な感じに受け取りました。


レーシックによる角膜移植希望者は、いまおよそどのくらいいるのでしょうか。


それから、患者さんのエゴということについては、人間はみなエゴで生きていますから、そういう人たちを一概に「アンタは自己中の悪いヤツ」とは非難できないでしょうけれど、通常の角膜などの疾患により角膜移植を望む人よりも、その優先順位において下位に回ってもらうのが妥当であるということには、私は賛成します。
     

それで、なぜ彼らは近視手術を受けたのか……?
私がもしメガネ屋でなく、眼についての
専門的知識がなかったとしたら、強度近視で、ウスカル眼鏡もなく、コンタクトもうっとおしい、
ということで近視手術を受けていたかもしれません。


そうなる理由の一番大きな理由は、業者の宣伝が巧みで世間に広く浸透しつつあることと、マスコミによるその怖さの広報が不十分だからでしょう。


そして、ネットにおける近視手術に関するサイトも、我々のサイトができるまでは、本当に公正なものがほとんどなく、単純な近視手術の宣伝か、あるいは一見公正ふう、実は宣伝のサイト、というものばかりでした。

http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html


レーシックの体験談や説明ページはアフィリエイト報酬を狙ったものが非常に多いです。
この事については、レンコンは以前のブログで触れました。
興味のある方は読んでいただければ嬉しく思います。

岡本先生は、現状インターネットでレーシックのリスク情報を手に入れることの困難さを更に書きます。

ネットがそういう状況だったのは、誰の責任でしょうか?
近視手術に批判的な正当な医療機関(特に眼科)のネットでの広報活動が足りなさすぎたのではないでしょうか。


営業妨害だ、との訴訟を受けることを畏れて、ということもあるかもしれませんし、
マジメな医師ほど、その種の広報活動は苦手ということもあるのかもしれません。


しかし、眼科医として本当の国民の目の健康のことを思うのならば、近視手術の危うさについてメガネ屋である我々よりもずっと世間から信頼されているはずの眼科医師の団体(特に大学関係、学会関係の)がもっと大きな声で発言すべきなのではないでしょうか。


近視手術をもっぱらとする医師に、医師としての誇りや責任感を求めることはもともと無理だと私は思います。満足な屈折検査もできないのに儲けねらいで近視手術をする医師が大半なのですから。
     

S先生は「コンタクトやメガネから解放されたいという、自分の『贅沢』のために」とおっしゃい
ましたが、たとえば、コンタクトが眼に合わない、メガネは職業上使いにくい、という人であれば、近視手術に踏切ったとしても、あながち贅沢だとは言えないでしょう。
もちろん、単にわがままで「コンタクトもメガネもうざい」とか思って近視手術を受ける人もいる
のでしょうが、
問題は、正確な情報が隠蔽されていることにあるのではないでしょうか。
近視手術の業者に対して、その情報を広報すべきと言っても、それは無理でしょうから、その責任は、その患者が流れてきて直接正確な診察ができる正当な眼科と、マスコミの両方にあると思います。


我が国のこの広いネット世界で、近視手術について覆面をせずにきちんと語っているそれ専門のサイトが、いま我々のサイトしかない、というのも、おかしなことだと言うほかはないと思います。


たとえば、日本眼科学会が、近視手術について慎重に考えるべき!という大きな意見広告を新聞に出すには、たいへんな費用がかかります。
そして、たまにそういうのを出しても一過性で終わってしまいます。


しかし、ネットサイトなら費用もわずかだし、近視手術に興味を持っている人ならいつでも見に来てくれます。

眼科学会が、近視手術の失敗による角膜移植を希望する人を忌避する気持ちが有るのであれば、たとえば、ネットサイトとか、すぐにでも簡単にできそうなことから取り組んでいけばよいのではないでしょうか。

もし、眼科学会の中にも近視手術賛成派もいて、学会としての統一行動は無理というのであれば、反対派だけで、そういうサイトを作ればよいのです。

いま、日本人の8割は何らかの形でネットを見れると聞きます。そういうサイトの効果は、計り
知れないものがあると思います。
http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html


これに対してS先生は以下のように答えます。

LASIK反対派の力が弱い

近視手術の患者で角膜移植を受けている人が急増しているということは全く報道されており
ません。 おそらく、情報共有が全くできていないのだと思います。


今や、国立大学病院ですらLASIKを率先して行っているのです。

〇〇大学にしても、△△府立医大にしても、眼科学教室のHP上でLASIKを斡旋しているとも感じられるサイトを立ち上げているのです。

http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/ophthal/www/topics/kussetsu.html
http://www.ganka.gr.jp/lasik

ですので、残念ながらLASIK反対の派閥はとても力が弱いのです。
むしろ、表向きには反対している医師の方が少ないのではないかと思います。


ただし、汚いことに、自らが手術を受けたいかどうかとは、また別の問題だそうです。

http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html

確かに眼科医さんってレーシック受けないですよね。
「近視になったらレーシックを受けたいですか?」という記事が「日経トレンディ」の2015年2月号に乗りましたけど、こんな結果でしたよ。


f:id:rennconn:20170210194452j:plain


自分は受けたくないレーシックだけど、医療関係者じゃない人にはオススメしちゃうんですよね!
     
更に、S先生は、現状レーシックした人のその後や後遺症について全く追跡調査や対策がされていないことにも言及します。

レーシック被術者の予後については、全国の情報を統合してフィードバックするような機関がありませんし、それを管理するには、希望者のプライバシーの問題もあり難しいようです。

従って、現在の希望者の内訳に関する情報は公表されていません。

ただし、昨年度の我々の病院における角膜移植実績は以下の通りです。

水疱性角膜症 35眼
角膜白斑 29眼
円錐角膜 15眼
LASIK眼 9眼
角膜潰瘍・穿孔 8眼
角膜ジストロフィー 6眼
その他 3眼(三月末時点 残待機眼数125眼)


これをご覧になって、岡本様はどのように思われますか?

LASIK眼の角膜移植は例外的なものだと思われますでしょうか?
LASIK眼で角膜移植が必要になる例には、銀座眼科のような細菌感染の例だけでなく、ハードコンタクトでも矯正できないような強度の円錐角膜をきたした例もあるのです。
http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html

この先生がおっしゃっているのは角膜が薄い人を削ると起こる可能性がある「ケラトエクタジア=角膜拡張症」のことでしょう。


医原性のこの症状は、角膜の薄くなったところが眼圧に負けて突出してきて、不正乱視を引き起こしたりする症状で、ハードコンタクトや角膜強化法(クロスリンキング)で治療を行いますが、それでも突出が収まらない場合は角膜移植しか治療法がありません。


レーシック被害者の角膜移植の問題について、S先生は更に続けます。

岡本様は、レーシックでの角膜移植希望者は優先順位において、下位に回ってもらうべきとおっしゃいました。


私は同意なのですが、ところが、LASIK眼に対する角膜移植は、緊急性が求められるものも多いので、どうしても移植を優先してしまうという現状があります。


岡本様は、自分もレーシックを受ける気になるかもしれないとのことですが、
私自身はたとえ、CLやメガネで不便を来している状況でも、そうは思わないと思います。(これは医師としての発言ではないですが、親に頂いた健康な角膜を傷つけることに抵抗が強すぎます)

http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html


こんな感じで次回に進みますが、「早く全文読ませろや!!」と思われた方は、岡本先生の「近視手術の後遺症対策研究会」に飛んでいただくのが一番手っ取り早いと思います。


ある眼科医が語る、近視手術の罪!~近視手術の後遺症対策研究会
http://www.optnet.org/syujyututaisaku/gankai.html

私達、日本眼科学会認定の眼科専門医に後遺症を負わされたレーシック難民です!! 憧れの眼科!!編

こんにちは!レンコンです。


今日はレーシックの被害者が健康な体を台無しにされた「眼科」と言う診療科がが一体どんな科なのかということをまとめてみようと思い立ち、ブログを書いています。


レーシック難民になった人の現状というのは本当に悲惨で、
「アフターケアは万全です!!」と言っていたクリニックにそもそもレーシックしちゃダメなコンディションだったのに手術されて失明したり、
近くを見るとすごい眼精疲労がするようになって失業したり(一家の大黒柱のお父さんがこうなった場合は経済的に立ち行かなくなり一家離散したケースも有ります)
小さい頃からずっと目指してた仕事をやめざるを得なくなったりしてます。
若い人も老いた人も人生ボロボロです。


レーシック被害は別に昔の話ではなく2017年の2月の段階でも進行中です。
普通に広告いっぱい出してる大手クリニックの被害者が2016年夏にも出たりしてるんで、詳しいこと知りたい方はレーシック被害者の会の体験談をお読みください。

https://lasikmutualjapan.jimdo.com/レーシック被害体験談/体験談16/
眼科専門医から安くない金額でレーシック手術受けたのにこの有様です。



さて、今日の「眼科」に対する記事、
「レーシック難民のブログなのに、どうして眼科全体のことを?」と思われるかもしれませんが、
レーシック難民の発生には、そもそも眼科と言う科の持つ構造的な性質が深く関わっているためにそこをちょっと書いておきたいと思ったのです。


量が多めになりそうなので、前後編に分けて、
前編では
「眼科というのが一体どのような傾向の診療科なのか?どんな傾向のお医者さんが集まるのか?」
後編では
「眼科専門医の待遇や、レーシック医の報酬」などについて書いていこうと思います。


以下の文章と資料を読むと、きっと読んだ方(特に一般の方や眼科以外で働いている医療関係者の方)は「眼科って微妙だな」と思われるかもしれませんが、
一応弁護しておくと、
眼科の中でも素敵なお医者さんは数多くいらっしゃいます。
私も日本眼科学会認定の眼科専門医に、無説明でガイドラインだと完全に違反の10D超えて削られてレーシック失敗され、小さい頃からの夢だった専門職もできなくなり、眩しさと目の痛みでのた打ち回りながら生きてる人間ですが、
眼科にも素敵なお医者さんはいます。


ただ、この記事を読んでいただくと解ると思いますが、眼科という科は、他の科とちょっと違う点があります。
そのためかレーシック医みたいな「楽して金を儲けたい」思いが頭の大部分を占めている、残念なお医者さんが多くなってしまったのかもしれません。


まず、
「眼科」と言う科なんですけど、
外科とか内科とか産婦人科とかに比べると、当直とか、夜中に叩き起こされて呼び出されるようなこともめったに無く、勤務的に楽な診療科のようです。
レンコンの知人は外科ですが、休暇の帰郷先でも呼び出しコールすごかったです。産婦人科のお医者さんもいるけど、正月まで出勤で、本当に大変なお仕事だと思います。


これに対して眼科はどうでしょう?


以下に、お医者さんと思しき方がネットの匿名性をいいことに正直な意見をぶちまけているブログがあるので引用します。


f:id:rennconn:20170203123031j:plain

医者、勤務医の年収は10年目くらいで1000~2000万円くらい。(都会では)転勤などが多いので退職金はほぼないと考えて欲しい。

医療ミスで一件数千万から数億の賠償を請求される仕事として考えれば報酬は多いとは思えないがどうですか?。



そんな悲しい医者の給料も、天井知らずのものがいくつかある。
医者の求人情報は結構調べれば多い。


レーシック眼科医、最低3500~4000万、2年目で5000万可能/年俸

美容整形医師(経験不問w)2500~3000万円以上

コンタクト眼科医(視力測定してコンタクトの処方するだけの医者、視力は勝手に機械が打ち出すので、医者は適当に診察するだけw)で、日給8~15万
(コンタクトは保険点数が変わったので、今はちぃとこの額は辛いかも)
など。


要するに、保険が効かない自由診療だと、ウハウハ。
(もっとも訴訟も多いがw)


眼科はそれでなくとも、普通に勤務医として働いても高額報酬補償。
最低でも2000万は貰わないとと3年目の医者が言ってた。

だから卒業生の半分が眼科志望とかふざけた医学部があったりする。


産科?小児科?
そんなボランティアみたいな、、、。
頑張っても訴えられまくり。

http://nakoyusa.blog42.fc2.com/blog-entry-616.html

このブログ、すごく正直で眼科以外のことも、お医者さんが感じてる疑問や大変さを洗いざらいぶちまけてあるので読んでみるととっても面白いかもしれません。

また、医者の転職サイトにもこんな風にあります。

同じく手術を扱う外科系の診療科のように激務ではなく、患者の死と直結しないことから訴訟リスクも低いうえ、定時に帰りやすいなどの理由で、近年は最初から眼科を専門科として選択する若手医師が増えており、医師不足のなか、眼科や皮膚科などに医師が集まる「医師の偏在」が問題となっています。
http://www.j-shoulder-s.com/ophthalmology.html

こんな感じの眼科なので、他の分野から眼科に転科を決めるお医者さんたちも多いです。

「私は眼科に転科しました!!」の喜びの声が載っているサイトも有ったので、引用しておきますね。

結婚を機に転科してみた(女性/ 40 代)


若い頃は、一生独身で仕事に打ち込もうと思っていました。しかし良い出会いに恵まれて、40代になって結婚することができたのです。人並みに女の幸せをつかむことができました。

しかし、医者として働き続けるにはセーブすることも必要です。今までは激務と言われている救急医として働いていました。さすがに、仕事と家庭の両立は難しくなり、主人もできるだけ家庭を優先してほしいと言うようになってきたのです。

そこで、医師転職サービスを活用して、眼科への転科を考えるようになりました。
眼科への転科を希望したのは、比較的勤務時間がきっちりしており、楽な仕事内容だと聞いたことがあったからです。

もちろん、眼科医として働くからには、様々な知識が必要です。これまで以上に専門的な勉強もしました。その甲斐あって、見事に転科することができたのです。今では、しっかりと家庭との両立を図ることがでています。主人も喜んでくれています。

http://donroff.com/転科眼科.html


「眼科への転科を希望したのは、比較的勤務時間がきっちりしており、楽な仕事内容だと聞いたことがあったからです」

なるほど、正直な方なんですね。

30代も半ばを過ぎ、ようやく結婚も決まり、出産も意識するようになりました。これまでは総合病院の外科医として長時間手術や、救急センターの当直も務めてきましたが、妊娠したり子育て中は難しいと思い始めました。

そこで、日勤のみで対応できる診療科への転科を考え、眼科を選ぼうと決めたのです。白内障の手術やレーシックなど、外科で鍛えたスキルが活かせるかなと思ったためです。

もっとも、転科でどういった医療機関に受け入れてもらえるか分からず、プロのアドバイスを受けたいと思い、
転職支援サイトに登録してみました。そこで、紹介を受けたのが眼科専門医療制度研修施設認定病院に指定されている病院でした。

眼科の専門医を研修できる病院ですが、転科を希望する医師の指導も歓迎とのことです。外科手術の経歴も歓迎され、スムーズに転職が決まりました。知識については独学するようテキストを渡され、診療や手術はマンツーマン指導が受けられました。まずは白内障手術から始まりますが、ほぼ日帰り手術で当直も一切ない環境が気に入っています。
http://donroff.com/転科眼科.html

この人も家庭と仕事が両立できて大満足のご様子です。
救急センターや産婦人科は本当にキツイですものね。


なんと言えばいいのかな。
こういう転科組の意見を「何だかなぁ」と思うのは、他の科のお医者さんみたいに
「心臓血管外科医になりたい」とか「内視鏡を使いこなしたい」とかじゃなくて
「子育てと仕事両立させたい」「ライフワークバランスを充実させたい」とかを転科の理由とすることです。


失礼ですが、それって別に「黄斑変性症の患者さんを治してあげたいんです」とか「失明に繋がる病気の緑内障を研究して治せるようにしたい」とかそういうことじゃないですよね?


もちろん眼科のお医者さまにはとっても素敵な方も多いです。
子供の斜視弱視とかの、未来の子どもたちのためのとっても重要な、でも保険点数が低い診療をされている方々には頭が下がります。
この人たちの待遇がもう少し良くなればいいのにといつも思います。
眼位異常に全く詳しくない、後遺症研究も全然しないレーシック眼科医の後始末をやらされているのもこの人たちですし。


しかし、悲しいことに眼科は「給料が高い」とか「定時に帰れて楽」とか、要するに
「楽して儲けたいから眼科に来ました」のお医者さんが多いことも事実です。


ちなみに、上に挙げたサイトでサイトで好き放題に言われている他の科のお医者さま方ですが、

レーシック被害者の会には眼科以外の科で働いてたお医者さんの被害者の情報も流れてきましたからレーシック眼科専門医には気をつけてくださいね。


医者という同業者な上に、自分よりも命に関わる手術をしている人をレーシック後遺症にするなんて、本当に何を考えているんだ?と言いたくなります。


後編に続きます。

フェイクニュースと医療デマサイトの今後

おはようございます!今日の朝のBSニュースでは、アメリカ大統領選に影響を与えたともされている、偽ニュース(フェイクニュース)についてレポートされていましたね。

なんと経済的に落ち込んだ国、マケドニアの若者が広告収入を稼ぐために偽ニュースをいっぱい作り上げてお金をいっぱい儲けたんです!!

マケドニアのこういうニュースを作った若者たちって、政治には特に関心がなくて、単にお金がほしいだけだったというのにも衝撃を受けました。たった数日で「両親が一生働いたくらいのお金は儲かった」そうです。


この偽ニュースですが、なんと日本でも作られて拡散したみたいです。しかし、日本の方はお金がそれほど儲からなかったみたいですが。

この人も政治的な主張とか特に無くて、とにかく金が欲しかったらしい。


偽ニュースがあまりに現実に負の影響を与え始めたので、グーグルとかフェイスブックなどがこういうニュースを取り締まることを考え始めてるみたいです。


なんか本当にレーシックの情報戦略とおんなじことが世界規模で行われるようになってきたなぁ


レーシックのクリニックはアフィリエイトプログラムを組み、レーシックの宣伝をしてきました。

わざわざアフィリエイトプログラムにしてた理由は、おそらくは、厚生労働省の医療広告ガイドラインが厳しくなり、クリニックのページで好き勝手できなくなったからではないかとレンコンは感じてます。


今まで謎の賞の受賞宣伝とか、世界一とか芸能人が全面に出てるとか、とにかく「こらホームページ閉じるしか無いんでないの?」クラスの違反広告が多かったですが、これら広告って実はぜーんぶ厚生労働省の医療広告ガイドラインで「不適切」なんですよ。


こんな感じでクリニックのHPは規制されたんですが、素人のアフィリエイトページなら誇張表現でも、ともかく「医療広告ガイドライン」には引っかからないですからね。
要するに、クリニックのHPには掲載できないような内容を、アフィリエイターを使って「ロンダリング」したのでは?とレンコンは感じています。てかそうとしか思えない。

そしてアフィリエイターはページコンテンツとなる口コミを「購入」します。


僕は複数のサイトを作って運営してますけど、
毎回、苦労するのがこの体験談集め。
これねー、ネット上では結構な数の口コミ情報とか体験談とか
検索すれば山のように出てきますけど、
ぶっちゃけ言うと、かなりの数、自作自演やウソ、やらせが入ってます。
(僕個人の感想で言うと、半分以上はそうなんじゃないかとさえ思ってるくらい)
特にあやしいのは、2~3行に簡潔にまとめてあって、しかもサイト運営上都合良いような意見で終わってるもの。
顔のアイコンの吹き出し付だったら、さらに怪しい。笑
(あくまで僕個人の感想です)

だってね、正直にネット上で募集しても、
なかなか集まらないですよー、体験談って。
しかも、今では、口コミなんて謝礼もらって書かせることができるし、
ネット上からいくらでも拝借できるし、
しかも、誰もそれがウソだと証明できませんから。
さらに、サイト運営側だからわかりますが、
多少の自作自演はかなりの人がやろうと思ったことがあるはずだし。笑
http://ameblo.jp/koh-plusimage/entry-10818189548.html

ということで、そんなこんなで苦労している体験談(口コミ)集めですが、
最近、面白いように体験談をあっという間に集めることができたんです。
どうやったか?
それは、「ランサーズ 」というサイトで体験談を公募したんです。
つまり、ここで体験談1件当たりいくらという条件でサイトの登録者に募集したわけです。
ちなみに、初めて体験談10件、1件300円という条件で募集した時、
なんと2日間(ほぼ1日)で10件集まりました。w
いやぁ、あまりのあっけなさに感動しましたねー。
過去あんだけ苦労してた体験談集めがなんとほぼ1日間で10件も集まっちゃうなんて。

これ、おそらく、1件当たりの単価や募集するテーマ、あと、文字数などの条件なんかによっても集まり易さは変ってくるんだと思うけど、
でも、このサイトは絶対使えますっ!

そんな感じで実際に「募集」された内容の求人こちらの記事でまとめてます。

「レーシック受けてない人でも制作できます。いわばゴーストライターです」というぶっちゃけ過ぎた募集も有りました。


金がもらえる口コミ、それも成功体験談のみの限定付きって、リスクもある手術の情報としてはふさわしいものなのでしょうか?


ランサーズやクラウドワークスのクズライターは、「とにかくお金ほしい」なので、「成功体験談のみ募集」とあらばそうしますし、とにかく体験談が件数集まればそれでいいアフィリエイター達がどこまで記事の真実性にこだわるかは疑問ですよね。


さてこういう「購入体験談」をコンテンツにしたアフィリエイトだって、記事を読んだ人が実際に病院に適応検査受けに行ったり、手術を受けないと報酬がもらえません。

f:id:rennconn:20170130115429j:plain

「適応検査」とか「手術」で報酬の金額が違うのがわかるでしょ?読んだ人が実際ここまで行き着かないと、お金がアフィリエイターの手元に行かないんですよー

(これ、2017年1月30日のキャプチャなんですけど、品川近視クリニックも、神戸神奈川アイクリニックも、新宿近視クリニックも、まだアフィリエイトやってるのに呆れました。)


さて、こういったアフィサイトは閲覧者が手術や適応検査をしないとお金もらえないのですが、リスクの事書きすぎるとかえって手術してもらえなくなってしまうという矛盾を抱えてます。


そのため、「レーシックの安全保障」としてよく使われる文句は「眼科専門医が手術してくれるクリニックで受けましょう」です。

しかし、眼科専門医のクリニックこそが不適応者を適応と騙して手術しているのは2016年のつい最近の情報のとおりです。

当の眼科専門医がガイドライン違反やら広告表示法違反してるのに、「眼科専門医がやれば大丈夫」とか書くことは害悪ではないでしょうか?


まとめ

フェイクニュースが出回ったのは衝撃だったけど、お金のためには人権も、人の健康さえも全く意に介さないということを示す事件としてはなかなかのモデルケースであるので、我が国も対策をねった頂きたいものです。


これを機会に不適切な広告ニュースや書くとお金がもらえる口コミは取り締まるように行政が動いていくといいなと思いますが、行政だけではなく、プラットフォームのグーグルとかYahooとかMSNの協力が必要かと思います。


レンコンは、このままだと本当に、偽ニュースや医療アフィを取り締まる職業もリアルに実現するのも近いなと思いました。悪質な医療デマサイトやアフィリエイトページ、フェイクファクトニュースの製作者には、ページの即消去とか、すごい罰金を課すとかがいいと思うな。国家間でのお話になることも有り、GOOGLEさんに協力していただきたいものです。


そうなった際には是非医療アフィ撲滅版としてバリバリ仕事させていただきたいものです。まずはクラウドワークスやランサーズ、シュフティー、そして医療デマニュース配信最大手のDeNAにこういった口コミの仕事受けてる人たちが誰なのか、ちゃんとす術受けてるのか、そして依頼したのが誰なのか質問したいですよね!!

レーシックで10代の人を過矯正気味に削らないほうがいいと思うわけ

レンコンです。

レーシック被害者の会に2016年に10代でレーシックした被害者さんが結構駆け込んできたのでその感想を書きます。

特にレーシック医や、10代−20代前半でレーシック考えてる人に読んで欲しい内容です。

まず、第一に
若い人をサイプレジン検査なしに過矯正に削っちゃダメ

大手レーシッククリニックだと、18才とかの人を、ミドリン検査で過矯正気味に削ってるんですけど、当たり前だけどこの人たち、だんだん調節力が落ちてくるんですよね。
調節力が落ちる年齢でなくても、毛様体の筋力のトップスピード状態ずーっと維持できるというの厳しい話じゃないかと思います。

その結果、この一鉢は時間が立つに連れて「目が痛い」「目が疲れてたまらない」と言い出します。その期間は半年のこともあるし、5年位のことも有ります。

一番酷いレベルの人になると、18歳の時に手術してからだんだん症状がひどくなっていき、20代半ばでは目が痛くてお部屋の中でずっと泣いているという方もいましたよ?

当たり前ですが、この状況になるまでに、彼/彼女らはメガネやコンタクトなどあらゆる手段試してますが、良くなりません。
ここ、本当に不思議なところなんですけどもう一度書きます。

メガネやコンタクト、サングラスなどで一生懸命治療しようとし、病院も回りまくっていますが、良くなりません

そんな感じで、被害者の会でも正直どうしてあげたらいいのかよくわからないのですが、言えることは一つで

「どうしてこれからどんどん調節力が落ちていく人たちを過矯正気味で削っちゃうんですかね?」

中には、レーシックした瞬間から過矯正気味で、即遠視メガネになる人もいますけど、はっきり言って、「契約不履行」ですよね?
だってレーシックの宣伝は
「これからは裸眼で快適な毎日を!(品川近視クリニック)」
「メガネ、コンタクトがなくてもよく見える!?(神戸神奈川アイクリニック)」
って書いてあるものね。

f:id:rennconn:20170126111849j:plain
レーシック語即老眼鏡状態の人なんて、手元ぼやけて、遠視メガネなしには頭痛すごいですよ?
広告内容とびっくりするほど内容と違った結果ですよね?


そこまで悲惨な結果にならなかったとしても、過矯正気味に削ってしまえば、30代後半には老眼鏡が必要になることも十二分に考えられます。その後ずっとメガネコンタクトで過ごしたら、メガネコンタクトは必要なわけですから、やっぱり契約不履行


まぁコンタクトとか老眼鏡が使える人はまだいいとして、20代中盤で「目が痛すぎてずっとお家で泣いてます。毎日後悔してます」って言う人は一体どうすればいいのでしょうか?


再手術再手術と言ってくるけれど、再手術して失敗した人も結構いらっしゃいます。角膜の神経がうまく再生しなくて重度ドライアイとか、神経の接続が変になったか24時間目が痛いとかの人がこれですよね。涙点プラグ挿そうが、血清点眼しようが治らないし、10年位この状態の人もいるんだけど、「神経が再生して治る」と説明されてレーシック手術受けたのに、神経はいつ再生するんでしょうか?
それに、角膜薄いのに大手クリニックがなぜか再手術までして、エクタジアになった人もいるよね?

どうしたらいいんでしょうか?


そんなわけで、若いからといって、近視の戻りが心配だからといって、過矯正気味に削るのは、れんこんは絶対に反対です。

ちょっといぐらい近視が戻っても、「おもったより見えないなぁ」とがっかりしても、メガネが使えるほうが、ずっと目が痛すぎてお家の中でずっと泣いて過ごしてるよりもいいでしょう?


過矯正、ダメ、絶対!!!ですよ。ホント
特に若い人の場合、未来がずたずたにされちゃうので、悲惨すぎます。絶対にやめてあげてください。