文芸春秋の6月号に「レーシック手術の語られざる“副作用”」が出てますね!の巻
こんにちは!レンコンです。
朝からPC見てたら午後にならないうちに右目がまた痛くなってきましたよ☆画面から2メートル離れてパソコン打っているんですけどね。本当に近視の疲れにくい目だったときが懐かしい!!
それはさておき、いろんな人から「文芸春秋6月号にレーシックの後遺症の記事が載ってるよ~」と言われてたのになかなか読めずにいたんですが、ついに昨日ゲットできましたよ☆
記事のタイトルは「レーシック手術の語られざる“副作用”」。
執筆してくださった方は筑波大学医学部の眼科教授の大鹿先生です。大鹿先生は日本眼科学会常務理事・・・要するに学会でもかなり偉い方ですね。
下記、まるっと引用させていただきます。
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角膜にエキシマレーザーを照射し、曲率を変えることで近視の視力を高める「レーシック手術」。日本で臨床導入されて十数年が経ち、メガネやコンタクトレンズの煩わしさを感じる人を中心にニーズを高めている。しかし、2008年に起きた「銀座眼科事件」のように、失敗や事故も後を絶たない。筑波大学医学医療系眼科の大鹿哲郎教授に、レーシックの抱える問題点や安全性について検証してもらった。
大鹿哲郎氏レーシック手術は有用な治療法であるか――と問われたらどう答えるか。この手術によって高い満足度を得た人が世界中に大勢いることは事実であり、その意味で「有用である」ということはできます。しかし、だからといってこの手術を、誰にでも、積極的に推奨できるかといえば、そうでもありません。手術を受ける前に、きちんと理解すべきことがあるのです。今回はその点を解説したいと思います。
まず、日本人の大半が持っている誤解を指摘しておきます。
皆さんは、遠くが見える目(遠視)を「いい目」、近くが見える目(近視)を「悪い目」と考えているのではないでしょうか。実は、これが決定的な誤解なのです。医学的には、遠視も近視も「正常」、つまり視力によって目の良し悪しは区別できないのです。
現代の日本に暮らす私たちの生活では「遠くを見る」という機会は圧倒的に少ないはずです。眼科的には5メートル以上を「遠く」と呼びますが、通常の生活では、その大半の時間を5メートル以内を見て過ごしている。であるならば、普段見ることの多い「近く」を裸眼で見られる近視のほうが「いい目」であるはずなのです。
繰り返しますが、近視は病気ではありません。その「正常な目」に手術をするのがレーシックなのです。一度この手術をしたら、元には戻せません。術後の視力が気に入らなくても、受け入れるしかないのです。レーシック手術を受ける人の多くは視力にして1.5とか2.0を希望します。しかし、本来は0.8や0.9程度の視力があれば十分だし、そのほうが便利なのです。
ところが、患者が希望するからといって、必要のない遠視にしてしまう眼科医が一部にいます。その結果「過矯正」となり、それが原因でうつ症状や自律神経失調症などに悩まされる人が生まれることになるのです。
この場合、過矯正メガネやコンタクトレンズなどで再矯正するしかないのですが、そうした治療は基本的に自由診療です。なぜなら、レーシックが、自由診療で行う手術である以上、その結果として生じた不具合の治療も、健康保険の対象とはなり得ないからです。
現実には、確実な治療法のないそうした人たちを、好んで受け入れる眼科医も、そうはいません。結果として患者は行き場を失っていく。「レーシック難民」が生まれる背景には、こうした問題が横たわっているのです。
白内障手術の難度も上がる
以上を考慮して、それでもレーシック手術を受けたいという人は、ぜひ以下の点に注意してほしいと思います。
(1)めざす視力は控えめに
一度過矯正になった視力は容易には元には戻せませんが、控えめな視力にしておけば、再手術で視力を上げることは可能です。いきなり1.5以上をめざすのではなく、最初は0.8~0.9あたりで様子をみるのが妥当だし、それで十分満足できるはずです。
(2)治療費が安すぎる施設は避ける
安全性を重視するのであれば、レーシックは10万円やそこらの金額でできる治療ではありません。(相場は片目20万円前後)
極端に安い価格設定、広告に多額の費用をかけているようなところは避けたほうが無難です。また、初診時に「ちょうど空きがあるから、今日手術をしてしまいましょう」などというところは、安全性に問題ありです。
(3)合併症の詳しい説明があるか
レーシックは、外科的手術の中では比較的安全性の高い手術です。とはいえ、手術である以上、合併症のリスクは伴います。先に上げた過矯正による自律神経失調症の他にも、ドライアイや斜視などの合併症が報告されています。万一の時にどんな対応をしてくれるのかを確認しておくべきです。
また、直接の合併症ではありませんが、レーシック手術をした人が将来白内障になった時、白内障手術の難度が高くなることがあります。白内障手術の際には、その人の生活に適したピントの距離設定をしますが、レーシックをしているとこの調整が難しくなるのです。そうした2次的な問題点についても、きちんと説明してくれる医師や施設を選びたいものです。
(4)40代以降はより慎重に
多くの人は40代半ばで老眼が始まります。元が近視であれば、老眼になってもそれほど違和感はありませんが、遠視の人が老眼になると、近くを見るのにとても苦労します。近視の人がレーシックで遠くを見られるようになったとしても、老眼は平等に訪れます。この時に、遠視にしたことを後悔することになるのです。
「40歳を過ぎて、経済的に余裕もできたから、レーシックでも受けてみようか」などと思わないで下さい。
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http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/1027
うーん、色んな意味で興味深い記事だなぁ。この号をラミネート化してSクリとかKKクリとかSB○クリとかK眼科やMAクリニックやKO病院の待合室に壁紙くらいの勢いでびっしり張ってあげたいですね。そうしたら何も知らずに来てしまった希望者さん達もちょっとは考え直すだろうから。
実際に被害にあったレンコンからしてみると、このリスク記事でも「まだ控えめだなぁ」って思うくらいなんですけど、後遺症についても広範囲にわたり言及してくださってるので難民としてはありがたい記事だと思いました。
何よりも文芸春秋の読者層はご年配の方が多いので、この記事見て「レーシック考えてたけど、やっぱやめとこう」って思ってくれた人も大勢いると思う(だからといってもっと研究中=人体実験段階な老眼レーシックは頼むから受けないで欲しい)。
この記事の下にこの間のKO大学病院の坪田先生のドライアイ女子に臆面なくレーシック進める記事を貼り付けたいなって思いましたよ~。
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日経ウーマンオンライン(日経ヘルス) 4月18日(金)14時9分配信
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ホント坪田先生はすごすぎ!!金のためなら人の健康なんてどうでもいいんだね!!