LASIK術前術後に眼位検査とサイプレジンでの潜伏遠視の検査をしてほしい

元一部上場企業のOLがレーシック後遺症で失職、視覚障がい者になるブログです

NHKの試してガッテンで斜視が取り上げられてたね!★の巻き

こんにちは。レンコンです。

 

昨日レーシック難民友達が夜にいきなりメールくれるから何事かと思ってたら、なんと!NHKの試してガッテンが隠れ斜視についてやってくれてましたね!!

ナイス!!早速試してガッテンのページを引用させていただきますよ!!

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激しい眼精疲労を引き起こす隠れ斜視の割合ですが、ガッテンでは6割って報道してますね。レンコンはこの数字はすごく妥当だと思います。なぜかと言うと、以前被害者の会に協力いただいた眼鏡屋さんがいて、その眼鏡屋さんは店に来る人の眼位を片っ端から測っていたんですよ。その数字も6割でした。

 

つまり日本人の10人に6人は程度のこそあれ眼位になんらかの異常があるんですよ。

 

そんな眼位異常の人がレーシック受けるとどうなるかと言うとですが、アメリカの論文にめっちゃいっぱい載ってますから典型的なものを引用させていただきますよ。

要するに、とんでもない異常が発生する場合があるんですよ。

PRIMARY CARE OPTOMETRY NEWS 10/1/2007
屈折矯正手術では両眼視機能の問題に注意してください。
屈折矯正手術の術前には適切な検査を実施し、術後は通常より長めに患者を観察してください。
John W. Potter, OD, FAAO
屈折矯正手術は、ここ数年ですばらしい発展を見せています。しかし、手術前と後の基本的な眼とビジョンケアに代わるものは、単純にはありません。私たちは特に屈折矯正手術における両眼視と両眼視不全の問題に注意を喚起したいと思います。なぜなら技術が発展する上で、臨床と視覚科学の基礎を忘れることはできなくなってきているからです。
単眼視よりも両眼視の方がより正確で優れていると示す根拠は豊富であるにもかかわらず、ほとんどの臨床家が屈折矯正手術を実施することを決定するための屈折検査を含めて単眼による屈折検査を行っています。おそらく将来的に、我々は単眼視から両眼視での屈折と治療へとハードルをクリアしていかなければならないでしょう。 しかし今の時点では、我々は屈折矯正手術前後の両眼視の基礎を確認する必要があります。
以下の図の問題を明確にするために3つの例を使用します。
 
ケース1:少なくともカバーテストを行いましょう
31歳の男性。顕性屈折(散瞳薬を投与していない状況下での完全矯正の屈折度数)は右目が-1.75-1.00 x 175、左目が-2.00-1.25 x 005(両眼視による遠見視力)。患者は眼鏡とコンタクトレンズの装用を拒み、屈折矯正手術を受けたがっていました。患者は眼鏡の装用は非常に不快であると言っていました。このことから彼は実際眼鏡を遠見矯正用に使用しておらず、仕事や生活、ドライブにも使用していませんでした。
患者は全く安全にレーシック手術を両目に受けましたが、その後重度の眼精疲労とビジョンについての不満を激しく訴えるようになりました。彼は両眼とも裸眼視力で20分の20(日本の1.0の視力)となっていました。
シンプルなカバーテストにより、患者は手術前から存在していた可能性が高い3PDの上下斜位を持っていることが分かりました。カバーテストやその他の基礎的な両眼視機能検査は術前にありませんでした。
もちろん、眼鏡により上下斜位を矯正することは可能ですが、患者は眼鏡の装用を避けたくて屈折矯正手術を受けたのですから眼鏡の装用を拒否しました。患者と眼科医は有意義な関係を築こうと努力を重ねましたが、患者は欲求不満と惨めさにやるせない状況になりました。医者は混乱し、上下斜位という単純な事象を見逃していたことに呆然となりました。
もちろん患者は以前は眼鏡を装用していませんでした。なぜなら(レーシック手術後の)上下斜位のあるクリアで眼精疲労のある両眼視の方が(術前の)眼精疲労がわずかにあるかもしくはほぼ無いぼやけた視界よりも悪い状態だったからです。しかしながらこのケースはわれわれにとって厳しい教訓となるでしょう。
 
ケース2:複雑な両眼視の患者
40歳男性。顕性視力は右目+1.75-0.75x090、
左目 +1.50-0.50 x095。右目の遠見での完全矯正視力は20/20(1.0)、左目の完全矯正視力は20/25。
TheJohn W.Potter
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患者は野外活動のため眼鏡を着用したくないと考え、屈折矯正手術を受けたいと考えていました。コンタクトレンズには何回か挑戦しましたが、装用をあきらめてしまいました。
患者の視機能ならびに身体的来歴には取り立てて注目するところはなかったのですが、患者は子供のころに両眼視機能を矯正するための手術を受けており、これは手術の前に伝えられませんでした。 記録によれば医師は手術前に彼の両眼視機能を評価し、記録はそれが適格で徹底したものであったことを示しています。
患者は両方の目に問題無くレーシック手術を受けました。手術後まもなく患者の視力は矯正なしの遠見視力でそれぞれ右目20/20と左目20/25となりました。
しかし、手術から1週間以内に彼は医者を当惑させるようなさまざまな視覚障害を訴えるようになりました。患者は「自分の目がちゃんと動いていない」と感じ、仕事に支障をきたすようになりました。人がたくさんいる部屋には耐えられませんでした。部屋が彼のほうに迫ってくるように感じるためです。加えて運転が困難になりました。例えばショッピングセンターのような混雑する建物の駐車場から出ようとしたときに彼の視界は「困難すぎる」状況になりました。
片目を覆うと幾分かましになりましたが、患者にとっては大きな戸惑いでした。概して患者は惨めな状態になりました。
まもなく患者は彼の視界についてしか考えられなくなってしまいました。彼はほとんど毎日視覚異常について医師に電話で訴えました。医師は彼の患者を助けるため何ができるかを決定するのに苦しみました。屈折矯正手術による解決を研究し尽くし、そのほかのいくつかの選択肢を考慮した後に、医師は最後の手段として両眼視機能の専門家と両眼視機能の検査を行うことに決めました。
専門家が徹底的な評価を行い、屈折矯正手術によって患者(子供時代に両眼視に異常があった)の眼球優位性が切り替わってしまったことが明らかになりました。眼筋の手術が行われ形状が元に戻ると、患者の症状は劇的に軽減しました。
私は似たような来歴をもつ別の患者を知っています。屈折矯正手術を希望する患者で両眼視機能において複雑な来歴を持つ人や、両眼視機能のために多数の手術を経験している人は、リスクとベネフィットを非常に慎重に考慮しない限りは手術を受けるべきではありません。さらに、両眼視機能の専門家との相談はしばしば有効であり、医師と患者が最良の決定を行う助けになると頻繁に指摘されます。
 
ケース3:知識レベルの違い
25歳男性。顕性視力は右目が-2.25-1.50 x 150、遠見視力は完全矯正下で20/25、左目の視力は -1.25-1.00 x 050、遠見視力は完全矯正下で20/30。患者の記録によれば両眼視の異常や眼筋手術の経歴はなく、(屈折矯正)術前の屈折矯正検査はありませんでした。
患者は両眼にレーシック手術を問題なく受けました。彼の術後の矯正無しの遠見視力は、右目が20/25、左目が20/30でした。術後のケア1年後、患者は通院をやめ、その後のフォローアップがなくなりました。
患者は徐々に拡張症になっていきました。患者の遠見視力と近見視力は低下し、通常の生活を送ることが困難になっていきました。彼の完全矯正下での視力は右目が20/40、左目が20/60でした。彼は彼をデュエン眼瞼後退症候群であると診断した両眼視の専門家に会いに行くことを選び、追加手術によりよくなるだろうとのことでした。実際、患者は子供のころから自分がこの障害を持っていることを知っており、小さいころからこれを矯正するために何回か手術を受けていました。
追加の眼筋手術でますます事態は悪化しました。両眼視機能の専門家は屈折矯正手術について限られた経験しか持っておらず、角膜の形状と整合性を決定するための有効な診断を下すことができませんでした。記録によれば医師は視力がデュエン眼瞼後退症候群の悪化よりむしろ拡張症によって悪化することに注意していないようでした。
患者は卒中になりました。彼は仕事ができなくなり、眼筋の手術の後何ヶ月か奪われそうになりました。追加の角膜の手術が必要だったのにもかかわらず、患者は何をするにも消極的になってしまいました。彼の経験は医者に対する大きな不信感を残しました。何ヶ月かたって、彼は角膜外科医に会いに行きました。追加の角膜の手術を検討していたためです。しかし患者が複雑な来歴を持っていたため角膜外科医は追加手術を延期しました。患者は最終的に仕事に復帰することができましたが、視機能の問題は残ってしまいました。
 
詳細:
John W. Potter, OD, FAAO, is vice president for clinical services for TLC Laser Eye Centers,
Dallas, and a member of the Primary Care Optometry News Editorial Board. He can be reached
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at TLC Laser Eye Centers, 18352 Dallas Pkwy., Suite 136, Dallas, TX 75287; (972) 818-1239;
fax: (972) 818-1240; e-mail: john.potter@tlcvision.com.
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「そういうことは白内障の手術でも起こりえます」とかのんきなことをほざいてレーシックを推奨される坪田先生、本当に「安心レーシックネットワーク」をなのりたいなら、まず慶応と南青山でレーシックの術前術後の眼位検査を徹底した方がいいですよ★何せ日本人の6割はこんなことになっちゃうリスクがあるんだから。

 

白内障手術でも起こりうる合併症であるのなら、まだバリバリ就労年齢であろう患者に術前にそのことも噛んで含めるように説明すべきだと思うんですよ。そのせいで仕事を思い切り失った患者がここに一人いるし、被害者の会はそんな人たちだらけですよ。

 

このブログのタイトルにもあるとおり、レーシックをはじめとする屈折矯正手術の術前は(そして当然術後も)眼位検査をしてください。リスクファクターを持つ人が日本人の中で6割もいるのに事前検査がないなんて、異常な事態だと思いますよ。

 

日本眼科学会のガイドラインにも次回の改定で必ず術前の眼位検査と両眼視機能の検査を入れることを被害者として望みます。