LASIK術前術後に眼位検査とサイプレジンでの潜伏遠視の検査をしてほしい

元一部上場企業のOLがレーシック後遺症で失職、視覚障がい者になるブログです

眼科医が自分にレーシックをするときは弱めに打つ理由

レンコンです。

再度サイプレジン検査を行ったんですが、また遠視の度数が増加しました。

新しいめがねを購入しなければならなさそうな様相を呈してきました。

今年のメガネ代はすごそうです。

 

さてレーシック難民についてはすでに皆様ご存知のことかと思いますが、散瞳検査すると潜伏遠視が出てくるケースが多いです。

その散瞳検査にしても、私は何回かやることをお勧めします。

自分の場合サイプレジンなしだと+1以下の遠視だったのですが、サイプレジンを使うと+0.75→+1.75・・・と言うように測るたびに増加し、現在は更に増加しています。

 

レーシック後の目の疲れでお悩みの方には、ぜひ専門機関でのサイプレジン検査をお勧めします。

ただし薬の使用上の禁忌などについてはよく理解してください。

 

さて、今日はレーシックして本当にメガネコンタクトとさよならできるのかについて考えてみたいと思います。

私もレーシックのさまざまな宣伝文句、たとえば「コンタクトにかかる費用がいらなくなる」「レーシックでメガネコンタクトとさよならできる」「これからは裸眼で快適な毎日を!」「視力1.5で快適生活!」・・・などで引っかかってしまった患者の一人なのですが、その後調べれば調べるほどその宣伝文句が「条件付」のものであるという気持ちが増しています。

 

特に「レーシックをするとメガネやコンタクトとさよならできる」と言う文句は正直吐き気を覚えます。

 

なぜ私がこの言葉にそれほど嫌悪感を感じるのかというと、端的にこの言葉がうそであるからです。

このことを考えるにあたってはレーシックをしているお医者さんたちが自分自身にどのような治療をしているか考察することがものすごく重要になります。

 

レーシックを自分でしているお医者さんたちは確かに存在します。

しかしその人たちの矯正度数は一様に弱めであり、レーシックの広告宣伝しているように1.5に矯正する医者はなかなかいないと思います。

 

私たち一般人には「視力1.5で快適生活!」と宣伝するのに、お医者さん自身は0.7程度の弱めの近視で矯正する・・・その理由はなぜだと思いますか?

 

それはレーシックでどんなに矯正しようともどのみち人間は調節力が衰えた状態=老眼になるからです。

 

老眼になったとき、遠くに視力があっている人は、老眼になって近くを見るのに必要な調節ができなくなるわけですから、近くを見るのに非常に不便な状態になります。

私もレーシックで視力1.5(屈折度数は中程度の遠視)にされましたけど、眼科関係者からは

「将来近くも遠くも見えなくなって、新聞は箸でめくるくらいじゃないと読めなくなるだろうね」

と不吉な言葉をいただいています。

 

ところが、視力を近視気味に矯正しておくと、老眼になっても手元は見える状態になるんです。遠くを見たいときにはそのときだけメガネをかければいいのです。人間、軍隊などの特殊職業にでも就いていない限りは圧倒的に手元7メートルくらいの範囲を見る機会のほうが多いのです。

 

眼鏡屋さんなどは眼に詳しいわけですからこのことを良く知っています。だから白内障の手術をするときにわざと軽めの近視のレンズを入れてもらうんです。

 

眼鏡屋さんは私たちにレーシック手術をしないわけですからそのことを聞いても怒りを感じません。

しかし私たちを裸眼視力1.5にしたレーシック医は自分たちの矯正視力を0.7くらいの近視よりにとどめているのに、患者にはそのことを一言も説明しないで今日も「メガネコンタクトとさようなら!」と言う宣伝文句の元レーシック手術を行っているのでそのことには不誠実さと怒りを感じます。

 

たとえば近視で視力0.6くらいの人がレーシックで視力1.5にされた場合、0.6であったときよりも確実に早く老眼を自覚することになります。

 

その理由は調節力の衰えの自覚にあります。これはどんな人でも平等に訪れますが、0.6くらいの近視の人であれば、もともと手元に焦点が合っているそれを自覚するスピードは正視の人より遅くなるからです。

 

下記とある病院のでわかりやすい記述があったので引用させていただきます。

 

平野総合病院 視能訓練課

老眼とは、眼の老化現象の一つで眼の中の水晶体(レンズ)の弾力が低下しピント調節ができなくなる状態で正視・近視・遠視・乱視の全ての人に起こる老化現象です。  

 http://www.hiranogh.com/hirasinou_hanasi_009.html

 レーシックで正視に合わせた場合、老眼はどうなるでしょう?

正視の人の場合・・・40歳頃から近くの物(30cm以内)が見にくくなってきます。

50歳で40cmより近づけると見にくい状態に、60歳で1m近く離さないと細かい字などは難しくなります。

 http://www.hiranogh.com/hirasinou_hanasi_009.html

 では、近視の人の場合、老眼はどうなるのでしょう?

近視の人の場合・・・0~50歳を過ぎても自覚の無い人は軽い近視があり、屈折異常により近くにピントが合っているため近くが見えるので自覚がない人がいます。

近視の度数が強い人で遠用メガネを装用して、老眼の自覚がない人もいます、それは、みかけの調節と言うレンズ作用があり、レンズの度数が増えれば増えるほど大きくなります。よって、調節力が少なくなった年齢でも見かけの調節により、補正されるので近くがそのままでも見える事があります。

http://www.hiranogh.com/hirasinou_hanasi_009.html

レーシック医が自分の手術をする場合に軽めの近視にする理由がお分かりいただけたでしょうか?

 

では、私みたいにレーシックで過矯正の遠視にされた人間は老眼になるとどうなるのでしょう?

 

遠視の人の場合・・・40歳より前に自覚する人もいます。

遠視の人は遠くを見るときも近くを見るときも他の屈折異常より多くの調節力が必要ですので、若いときは遠くも近くも見えたのに40歳を境界に遠くも近くも見にくくなってきます。特に度数の強い人は自覚がもっと顕著に表れます。遠用の眼鏡を装用しても近視の用にみかけの調節がプラスにならずかえって凸レンズの場合はマイナスに働き近くを見にくくします。早くから遠近両用や老眼鏡が必要になってきます。

http://www.hiranogh.com/hirasinou_hanasi_009.html

 

 自分の場合はレーシックを受けたのは20代後半なので、40になる前に老眼を自覚するとしたら、もし後遺症患者にならなかったとしても40代手前には老眼鏡生活に突入していたことが予想されます。

 

レーシックを受ける前に眼科医から老眼自覚年齢の早まりについて説明を受けたことは一切ありません。

 

また、最近は老眼用にカメラレーシックと言う術式を複数のクリニックが押しています。

 

しかしこのカメラレーシックは眼科医の間では「つなぎの治療」と思っている方が少なくないようです。

それは何故でしょう?

 

それは、老眼治療のレーシックを受けてもどのみち年を取れば今度は白内障の手術が必要になるケースが多いからです。

 

人間、年をとれば老眼に続いて今度は目の中のレンズの部分である水晶体と言う部分が白くにごってきます。

この症状を白内障と言います。

白内障の羅漢率は日本眼科学界のHPにある記載より引用します。

2.白内障の頻度は

白内障の中で最も多いのは加齢白内障といいます。特別な原因がなくても年齢とともに誰にでも起こります。本邦における初期混濁も含めた水晶体混濁有所見率は50歳代で3754%60歳代で6683%70歳代で8497%80歳以上では100%、日本白内障疫学研究班分類で程度2以上の進行した水晶体混濁の有所見率は50歳代で1013%60歳代で2633%70歳代で5160%80歳以上では6783% と報告されています。(白内障学会ガイドラインより)

一般の方へ:日本白内障学会

 

眼科医にレーシックによる老眼治療を「つなぎの手術」と考える人が少なくない理由は、この白内障の手術にあります。

老眼治療レーシックを受けても、年をとったらまた白内障で手術が必要になり、眼内レンズを入れ替えることになるのです。白内障になる年齢が早い人だったら老眼治療レーシックを受けても5年もしないうちに白内障手術の必要性があるかもしれません。

 

さらに、老眼治療のレーシックは保険が利かない先進医療です。

白内障の手術であれば、保険が適応され両眼でも10万円以下で手術を受けられるケースが大半であると思います。

 

しかしたとえば品川近視クリニックの推奨する「リーディングアイ(元レーシックカムラ)」だと、2014年8月27日現在、片眼だけで27.6万円の費用がかかります。

南青山クリニックだと片眼か両眼かわかりませんが2014年8月27日現在20万円~124万円の費用がかかるようです。

 

どうせ白内障の治療が必要になるのに、老眼レーシックを高額な費用を出して行わなければならない理由が私には良くわかりません。

第一白内障の手術の方が昔から手術数も実績も論文もあり、ずっと安全です。

どうせ白内障手術を受けることになるのに、数年前に始まったばかりのまだ安全性が確立されているとは言いがたいカメラレーシックを高額な費用を出して行う理由が、私には良くわかりません。

ちなみにレーシック被害者の会には老眼レーシック治療のため使われるカメラインレーに適応できなかったと言う情報が複数きています。

 

単にインレーを取り出して視力が戻ればいいのですが、被害者の会に来ている報告だと、治療用の目薬で回復不能な後遺症を負ったとか、角膜それ自体が駄目になり、メガネコンタクトで矯正視力が出なくなったというものです。

 

また、レーシックのクリニックで当たり前のように治療として幅をきかせているモノビジョン(=片方の目を遠方用に遠くが見えるように矯正し、もう一方の目を近見用に近くが見えるように矯正する術式)も、両眼視という観点から考えると適応力が若いころより落ちている老眼治療希望者に対して行うのはリスクが非常に高いと思います。

 

ほとんどの人間は小さいころから両目で世界を見るのが普通な生活を送ってきています。それが突然使い分けを迫られたら、適応できない人もいるのも当然のことです。

 

第一レーシックは角膜を削る元に戻すことのできない治療法ですので、適応できなかった場合、保存療法で和らげることができなければ一生苦しむことになってしまいます。

 

レーシックを考えている方は、この点について本当に考えてから手術を受けるかご検討ください。