LASIK術前術後に眼位検査とサイプレジンでの潜伏遠視の検査をしてほしい

元一部上場企業のOLがレーシック後遺症で失職、視覚障がい者になるブログです

フェイキックICL/IOLのリスク情報

こんにちは!レンコンです。

読売新聞にレーシックのリスクに関する記事が出てましたね。

知人から送っていただいて、遅ればせながら読むことができたのですが、よい記事だなと思いました。

品川近視クリニックと錦糸眼科の「まああなた達はそう言うしかないでしょうね」と言う印象のコメントはともかくとして、とても興味深かったのは日本眼科学会のコメントで、

矯正しすぎて遠視になったり感染したりと言った術後の重い後遺症は非常にまれ

(日本眼科学会関係者)

読売新聞紙面 2014年10月23日

 

この「非常にまれ」発言がどこから根拠を得ているのかとても興味を惹かれました。

感染症については銀座眼科集団感染事件が常識を超えた事態だったのはわかります。普通手術は手袋はめてしますよね。

しかし術後遠視は「非常にまれ」な後遺症なのでしょうか?レンコンの被害者の会の知り合いはほとんどの人が多かれ少なかれ遠視になっているので、個人的な感想として「術後遠視非常にまれ」という気持ちにはどうしてもなれないんです。もしよろしければどこのどういう機関でどの程度の調査で「非常にまれ」と言う結果が出たのかソース教えていただければすごくありがたいと思います。少なくとも被害者の会で被害者とお話させていただいた感想では、遠視=過矯正でない人間のほうが少ない有様です。

カルテなどで明確に遠視が出ている人々の人数だけでも「後遺症」として認定していただけるととてもありがたいと思います。

 

それはさておき、レンコンがレーシック業界を見てる限り、レーシックの暗黒面が徐々に一般に周知されてきてしまったために、大手はレーシック以外の屈折矯正手術に活路を見出そうとしている雰囲気が濃厚になりつつあります。

 

でもレンコンはレーシックで少なくない数の人々がこんなにひどい目に合わされたか様々な人から教えてもらって大体理解したんで、他の屈折矯正手術でも原理上同じ部分がある以上は、また被害者が増産されるだろうなってことがわかるんですよ。

 

例えば眼内コンタクトレンズ=フェイキックIOLまたはICLって商品を、今レーシック大手数社が売り出そうとして宣伝しています。この中には、集団訴訟で訴えられる予定の品川近視クリニック錦糸眼科も含まれます。

このフェイキックICL/IOLだってそれなりにリスクあるんでレンコンはご遠慮願いたいところです。

 

具体的なリスクとしては、このレンズ、目の角膜と水晶体の間に挿入するわけですけど例えばこのレンズが前房型と呼ばれるものであった場合にレンズと角膜内披との接触が心配で、角膜内皮障害のリスクがあります。

後房型のレンズでは、今度はレンズと水晶体との接触で白内障になるリスクがあります。

要するに前房型は角膜とレンズが接触した角膜内皮障害リスクが、後房型は水晶体と接触して白内障リスクがあがるっていう究極の二択ですね。

 

それから強い衝撃を受けたとき、この前房型のレンズは衝撃でずれたり外れたりすることがありますね(後房型はそれよりは衝撃に強い様子)

 

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↑医学系HPに載っていた眼内レンズ関連の論文のアブストラクト。

http://sagace.nibio.go.jp/cgi-bin/sagace/search.cgi?action=search&keyword=%E8%A7%92%E8%86%9C%E5%86%85%E7%9A%AE%E9%9A%9C%E5%AE%B3

 

あと、可逆性についても疑問が生じます。

レーシックと違い、レンズが患者に適応しなかった場合取り出せるのは確かに大きな利点であり、しきりに宣伝されます。

けれど眼内レンズ自身は取り出せても、例えばレンズとの接触によって角膜内皮障害や白内障など患者の生体のほうに不具合が発生してしまったら、そっちのほうは不可逆になる場合もありえますね。

 

それから歴史の観点から見て見逃せない点なのですが、この眼内レンズという代物は多くの人柱を生み出しているレーシックと比較してもその歴史と手術人数がかなり浅いのです。

よく使用されているレンズはArtisan(アルチザン)とArtiflex(アルチフレックス)いうもののようですが、アメリカのFDA認可はArtisan(アルチザン)が2004年、Artiflex(アルチフレックス)が2005年で10年くらいの歴史です。

 

例えば20代で手術して、その後何年生きるか考えてみてください。

もう一度書きますが、この手術はFDA承認を受けてから10年超えたくらいの経過度です。

手術の承諾書にはおそらく「手術自体の歴史が浅く、予想できない後遺症に関しては保障できません」と言う一言が入るでしょうから、「予測できない後遺症」が発生した場合、法的が対処も困難になるのではないかと思います。

 

色々リスクを述べてきましたが、フェイキックのリスク自体は本を読んだ限りパーセンテージにするとかなり低いものです。

ですのでこのパーセンテージだけ見ると「安全な手術ではないか」と思われる方も多いかもしれません。

 

しかし忘れてはいけない一番重要な点は

フェイキックその他の、屈折矯正手術を推奨する医者たちは、これから集団提訴が予想されているレーシックを今まで散々推し進めてきた、今もその責任をまったく取っていない眼科医(そのほとんどは日本眼科学会が認定している眼科専門医)であるということです。

 

私はフェイキックを受ける気は毛頭ありません。その一番の決め手となるのはレーシックで大勢の被害者を出し、対処すればある程度治療できた患者にさえまともな治療を行おうとしなかった眼科専門医達が、次に売り出そうとしている手術がフェイキックだということでしょうか。

 

そしてこの方たちがまずレーシックで過矯正などの後遺症を後遺症として学会で報告していなかった結果が先の読売新聞での

矯正しすぎて遠視になったり感染したりと言った術後の重い後遺症は非常にまれ

(日本眼科学会関係者)

読売新聞紙面 2014年10月23日

 

につながっていると思います。

 

要するに、患者が苦しみを訴えてもそれを症状として認めない構造が出来上がっているので、正直自分はこのフェイキックの後遺症の少ないパーセンテージも薄ら寒い気持ちで眺めています。

 

さて、長く書いてきましたがそれでもフェイキックに興味ある方は、眼科で「眼科関係者のどれくらいが視力回復のためにフェイキック手術してるんですか?」という質問をしてみればいいと思います。

それでこの手術のリスクのほどが大体わかるでしょう。

いくら事故のパーセンテージが数字として低くとも、眼科医が自分で自分に手術している割合が低いのであれば、それはそういう手術だからと言うことになります。

 

高いお金を相手に支払った上で、医学の発展のためにモルモットとして自分の人生を提供したいであろう人はなかなかいないと思います。

いくら先進医療と言えどもそれは許されないことですし、患者と医者の間の知識の差を利用した詐欺的行為ではないでしょうか?

それこそじっくりと考えて、論文や専門書などもよく読んだ上、患者が本当の意味で自己決定することを望みます。。