ハロ・グレア、スターバーストは改善されるのか?
レーシックのリスクとしてハロ・グレア、スターバーストと言うものがあります。
どんな見え方なのかは、下記品川近視クリニックの説明画像を参考にしてくださいね。
ちなみに私の感想ですが、この画像はかなり抑え目に書いてあると思います。
実際にハロ・グレア・スターバーストに苦しんでいる患者さんのブログを引用しましょう。
この人は「レーシック難民には行ってはいけないおしゃれな店」として、レストランレビューのようなものを書いてくださってます。旅行がお好きだったんでしょうね・・・。
1 Signature Room Chicago John Hancock Center 95F
シカゴの素晴らしい夜景が恐ろしいまでのハロとなって襲いかかります。まさにハロの洪水 室内はみずらく外はハロの嵐
冬に行くとビルにたどり着くまで、もれなくビル風にさらされますし、乾燥もすごいので見え方はグチャグチャかつ目がカラカラに乾きます。2 100 Century Avenue, Park Hyatt Shanghai 92F
上海はPudongにそびえ立つ金融タワービル 光までの距離が遠いせいかスターバーストが普段の10倍増 界王拳で味わうことができます。ピントがあわないのをとても良く実感できるので まるで成層圏から地球を眺めているかのような体験ができます。
BB King NYC
いわずとしれたNYのブルース/ジャズクラブ 店内は暗い上にスポットライトがトランペットなどに反射してファンキーな見え方に。
タイムズスクエアにあるためグレア症状がきつい方には近づく事をおススメしません。世界で最もギラギラしてる場所かも。
さて、一番最初にご紹介した説明書にもあるとおり、ハロ・グレア、スターバーストの症状には(品川近視クリニック以外の病院でも)次のように記述してあることがしばしばあります。
こういった症状は数ヶ月で改善されます。
品川近視クリニック 術前説明書より
私ももちろんこのような感じの説明を受け、「数ヶ月で改善されるのか。それなら我慢できる」と考えてレーシックを受けたわけですが実際は5年経過しても改善されませんでした。
それでは本当にこういう症状は数ヶ月で改善されるのかと言うことを、医師向けのレーシックの手術の本を開いて調べてみたのですが、
結論から言うと、長期間にわたってスターバーストが見えている場合、改善することはおそらくないのではないかと思われます。
その理由は患者によってはハロ・グレア、スターバーストの出るメカニズムがおよそ「改善」とは関係ない条件で起こるからです。
既にこの症状に苦しまれている方は調べてご存知の方が多いのではないかと思うのですが、この症状はレーザーで角膜を削る際の照射径と言うものに深く関係しています。
この照射径が、暗くなった時の瞳孔の大きさよりも小さくなってしまうと、ハロ・グレア、スターバーストなどレーシック由来の暗所でのさまざまな症状に見舞われることになります。
ですから「暗所での瞳孔径の大きさ > レーシックでの照射径の大きさ」という要因でハロ・グレア、スターバーストに襲われている人がハロ・グレア、スターバーストから逃れたいのであれば、「暗所での瞳孔の大きさ > レーシックでの照射径の大きさ」と言う条件が問題なのですから、この条件を変更するしかないのですが、一度削った角膜は再生しないのでこの条件を変更することはおおよそ不可能であると思われます。
当然クリニックが繰り返すとおりに「様子を見」ても変わることはありません。
従って私は品川近視クリニックやその他のクリニックでよくある「ハロ・グレア、スターバーストは数ヶ月で改善されます」に類する術前説明は端的に正しくない説明であると考えています。
上記「暗所での瞳孔径の大きさ > レーシックでの照射径の大きさ」の患者が夜間の見え方の質の低下の症状は、残念ながら「一生残り続けることもありうる」わけだし「数ヶ月で改善します」と患者に説明するのは現実と一致しません。
ちなみにこの症状はコンタクトレンズで若干軽減されたと言う話もうわさ程度で聞いたことはあるのですが、私は症状が実際軽減された方とお話されたことがない上に、そのコンタクトレンズがどういう原理かどうかもわからないので情報をお持ちの方がいらっしゃれば教えていただきたいくらいの状況です。
もし情報お持ちの方がいらっしゃいましたら、お時間があるときにでもコメントにて連絡いただければとても嬉しく感じます。