老眼レーシック=アキュフォーカスの被害報告
ツイッターで知ったのですが、レーシックの権威である坪田先生は、
「プレジデント」という雑誌の記事の中で、自身のクリニックである
南青山で行っているアキュフォーカスという名前の角膜に入れる
リングについて紹介を行っています。
40代から発症する目の病気に、転ばぬ先の最先端治療 後悔しない「体のメンテナンス」【4】老眼・白内障・緑内障:PRESIDENT Online - プレジデント
このアキュフォーカスですが、被害者の会に色々被害報告が
入ってきているので情報共有のために上げておきます。
アキュフォーカスの被害にあわれた方達は一人や二人ではなく
複数人いらっしゃいました。
その中の被害者さんの一人はインレーを取り出した後、
メガネやコンタクトで矯正しても視力が出なくなり、怒りのあまり
2013年末に東京新聞の新聞の取材にも出てくださったので
貼り付けておきますね。
この患者さんは老眼レーシックの本を出している眼科専門医から
手術を受けました。
この方はコンタクトで何の不自由もなく過ごしておられたのですが、
アキュフォーカスの不具合後、結局インレーを抜去しました。
「いざというときは取り出せる」が宣伝文句のアキュフォーカスですが、
取り出したところ、角膜それ自体がダメにされていて、メガネでも
コンタクトでも視力が出ない目にされてしまったそうです。
コンタクトで十分満足な生活を送っていたのに、
50万円払って眼科専門医から角膜をダメにされたという
結果になってしまいました。
別の患者さんは、アキュフォーカスのパンフレットの体験談に
「カーナビが良く見え得て満足です」と体験談が乗っていたので、
車の運転に問題ないならと思って受けられたそうです。
しかし、実際に手術を受けてみると、アキュフォーカスを入れた方の
目は光が入ってくる量が少なくなるので、暗い場所では全く見えず、
夜間運転が危険な状態になり、仕事に支障が出ました。
でも、アキュフォーカスは新しい治療法なので、診れる機関が
限られています。
そしてそこで「問題ありませんと言い切られてしまうと、
他のクリニックでは手の施しようがなく、患者さんたちは
とても困った状態に追い込まれてしまいます。
レーシックもアキュフォーカスもそうなのですが、自由診療や
先進医療は、まだ研究がきちんと進んでいないため、メリットだけを
宣伝することができます。
そしてもしも不具合が出たとしても、自分のクリニックで
「問題は何もありません」と突っぱねてしまえば、患者は
泣き寝入りする確率が高いのです。
その理由は、
「その分野の研究をしている眼科少ないので、後遺症と手術の
因果関係を立証することが難しい=裁判になっても医療側に有利」
だからです。
私はレーシックで正に上記のような先進医療=自由診療の罠に
引っかかってしまったわけですが、今後心配しているのは、
レーシックのような「メリットだけ強調して不具合には一切
対応しない」方式の治療が色々な分野で盛んになることです。
「そんな変な医者は美容整形の分野以外いない」とよく言われますが、
実際眼科ではレーシックでそれが起こりました。
また歯科インプラントでもそれは起こっています。
私の友達の歯医者さんは学会でそれなりの立場がある方ですが、
手術で患者から金を絞れるだけ取った後に後遺症の治療を大学病院に
回してくるインプラント医に頭を悩ませています。
私は本当のところ、自由診療=先進医療は今の法規制レベルでは
患者側の自己負担費無料でもいいのではないかと考えています。
だって最悪の場合、「高額の費用を払った人柱」になる可能性が
あるためです。
今後先進医療がレーシック化しないように、治療前の説明の録音や、
治療が失敗に終わったときの責任の所在などを法制化する必要が
あるのではないでしょうか?