LASIK術前術後に眼位検査とサイプレジンでの潜伏遠視の検査をしてほしい

元一部上場企業のOLがレーシック後遺症で失職、視覚障がい者になるブログです

レーシック医の怖い話!! 後編

・・・その男性は、レーシック医院でアルバイトをしていたM医師に向かって静かにこう言った。

「あなたですよ、M先生。あなたが私に◎◎の説明をしたんですよ!!」

 
レーシック医にとっての怖い話!!レーシックされる患者ではなくレーシックする側のお医者さんにとって怖い話。
今回は後編です。ホラ~!!!!!!
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前回までのあらすじ
 
大学医局で働く若き眼科医の◎先生は、大手レーシッククリニックで、レーシックやカメラレーシックの術前のインフォームドコンセントのアルバイトをしていた。
 
バイト先の大手レーシッククリニックの方針や、手術自体の安全性に思うところはありつつも、高級バイトをクビになりたくない一心で、手術のリスクについて患者に告げることなくベルトコンベヤ式に手術室へ運ぶことに加担していた◎先生。
 
そんな◎先生が掛け持ちアルバイトするもう一つの一般眼科に年配の男性患者が訪ねてくる。
聞けば、「都内のクリニックでカメラレーシックをした後から具合が悪くなり困っている」という・・・。

※この話には前編もありますけど、とりあえず後編だけでもわかると思うので今のところは後編だけ載せておきます。
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さて、◎先生はレーシックとカメラレーシックの大手クリニックで、患者への術前説明の高給バイトをやめた後も、都内の一般眼科でも働いておりました。

そこで勤務していた、と或る日、一人の男性患者が、◎先生の診察を指定して訪ねて来ました。聞けば
「レーシックカメラをしたら、かえって悪化して抜去したのですが、その後も目の調子が悪く、とても困っている。」
・・・とのことです。

「どこで受けたの?」と質問する◎先生にも、男性は、答えたくないのか口ごもり「小さな病院で・・」。 ◎先生はすかさず「Mクリニック?」と言いますが、男性は、ホスピタルでなくクリニックだから、「イヤ、小さな病院」と答えます。


◎先生は、「レーシックカメラか?1年前迄は、バイトしていたが、顔写真も名前もカタログやHPにも出して無いから大丈夫だ」と、思いながら、患者さんの話を聞いていたのです。

患者さんは以下のように訴えます。

  • カメラレーシックを受けたら、近くも遠くも見えなくった。
  • 夜間は、光の見え方がおかしくなり、運転できなくなったし、パソコンや文字が見えなくなって、眼精疲労で仕事に支障をきたした。
  • レーシックで遠視にされたので、近視に戻してやっと日常生活がおくれるようになった。でも、元の様に本が見えない。像が5つも6つもレーシックカメラをした方の目は見える。どこかで治るなら治したい。
  • ・・・とてもお困りのようです。


◎先生、何を思ったかここでついにバイト先のクリニックで我慢して抑えていた本音を爆発させてしまったのです!!根は、とっても正直な先生なのかもしれませんね!

◎先生は以下のようなことを患者さんに熱っぽく話してあげました。

  • 正直言うと、レーシックというのは、白内障が出始めると度数が変わってしまうので,あんまり、やんない方が良い。
  •  30、40代でやられた場合で有れば微調整でもう一回、レーシックを打ち直して、度数の矯正を、再矯正をするというのが一般的。
  •  基本的には、その50代というのは一番微妙な年齢ではある。レーシックをやると、歪み、滲みが少し出る。それから、結局、更に年をとれば白内障にもかかる。白内障の手術をやらないという訳にはいかない。
  •  カメラレーシックは、どうしても運転用というよりは、もう日常生活で、お家にいる様な人が、まあ、要するに、メガネなしで、或る程度活動出来ますよという、こういうものなので。バンバン、こうアクティブな方が、運転したりするものじゃない。
  •  (◎先生の所属している大学)で、この手術をしないのは、やっぱり、合う人と合わない人がいるから。
  • 何ていうか、確立されてないという事だよね。その確率的にはね。
  •  自動車運転には向かないよ。職業ドライバーには断っている。だからトラックドライバーとか、ダメですよ。基本的にやっちゃ。


◎先生、アルバイト先での鬱憤が、未だかなり溜まっていたのでしょうか? 気が付けば、アルバイト中、患者に絶対に言わなかった事迄、一通りしゃべってしまいました。

・・・実は、その男性は、◎先生の診察は、2度目だったのです。以前に診察してもらった時は、非常に無口な先生だったので、あまりの饒舌な豹変ぶりに感心して、その患者さんは◎先生に、静かにこう切り出しました。

「あなたですよ。M先生。あなたが、私にレーシックカメラの説明をしたんですよ。何故、何も言ってくれなかったのですか。言ってくれれば、手術しないで済んだのですよ」

ああ、何という事でしょう!
その男性は、◎先生が、アルバイト先で、レーシックカメラの適正検査をした患者だったのです。◎先生が、リスクの説明を全くせずに、後行程に忠実に回した患者だったのです。

男性は、たった5分間しか接して無かったのですが、M先生が、ピカピカのモダンな高級革靴を履いて「一番、安いレーシックカメラですね?」としか聞かれなかったので、よーく覚えていたんですね。
男性は、◎先生のバイト先のクリニックが地方テレビ局の放送で テレビ埼玉の【老眼治療の最前線】という番組で、老眼治療の第一人者と放送し、HPで安心安全と広告して、パンフレットにも「患者の声」として、年配の男性が「カーナビが見やすくなりました」と書いてあるのを読み、何の疑いも持たずに手術を受けてしまったのです。

そうです。この年配の男性は、レーシックのクリニックの広告塔もしていた小柳ルミ子さんや松本伊代さんの昔、ファンでレコードを買ったけど、今では、TVのチャンネルをかえる程、大嫌いになってしまった人だったのです。
 
◎先生、アンケートで車を普段から使うこの患者さんに、「カメラレーシックは自動車運転には向かない」という一番重要な事をお話ししていなかったんですね。

タクシー運転手やトラック運転手だけに、断っていたようです。
本当にうっかりさん・・・。


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さて、このお話はこれでお終いです。
この後の事は、私も良く知りません。どうなったんですかねぇ?
 
ちなみに元品川近視クリニックの副院長、富田医師の論文によると、このカメラレーシックは、実証実験の結果どうも中程度以上の近視の人に施術すると、かえって満足度が低くなるんです。
 
下記、この論文を分析したページを丸々引用します。


 
近視手術の後遺症対策研究会
「論文のデータとは違う結論が」

http://www.optnet.org/syujyututaisaku/ronbun.html


 

The Journal of Cataract & Refractive Surgery (JCRS)(2012.3.発行)に、品川クリニックの富田実医師が筆頭研究者の論文が載っていた。
 
この論文の概要は、公的な医学文献のデータベースであるPubmed に掲載されている。
あるレベル以上の国際誌掲載論文に関しては、原著論文の概要がPubmedに自動的に収録されて
いき、それを、その雑誌の購読の有無にかかわらず、誰もが自由に閲覧できるというシステムになっ
ているのである。
 
これには著作権は関係がないので、下記に全文を引用する。

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これらにより私が感じたことを以下に列挙しておく。

  • いわゆる老眼カメラレーシックを受けて6ヶ月後の患者さんの満足度に関する調査の結果である
  • が、Table4から、術前(Preop)とくらべて、術後6ヶ月時点(6 Mo Postop)において、Dryness, Glare,Halo, Night-vision いずれに関しても中等度、高度の異常を訴える患者数が顕著に増加していることが見て取れる。
  • たとえば、Table5 から、もともと近眼の人だと、カメラインレーを施術された前後で読書などデスクワークの満足度はむしろ、概して下がっている。


これでは、高価な老眼カメラレーシックを、もともと近視の人に施術する意味がないように思う。


それと、こういうデータを出しているなら、この結果を忠実に解釈して得られる結論を品川クリニックのサイトに載せるべきだと思う。

 

こんな感じで、一番スタート時点であるカメラレーシックの先駆者である品川近視クリニックの富田実医師の論文ですら「中程度近視には向かない」という結果になっていたんです。

にもかかわらず、注目すべきは、この「レーシック医にとて怖い話」に出てる患者さんは、中程度以上の近視だったのにもかかわらず、カメラレーシックを受けさせられているんです。もちろんインフォームドコンセントは何もありません
(というか、「ごめんなさい。中程度近視には向きません」で手術対象から外されるのが普通ではないでしょうか?)

こんな感じで手術が行われた結果、アマゾンの富田実医師のカメラレーシックのレビューは大変なことになってます。

www.amazon.co.jp

わたしは著者のクリニックで手術を受けた者で1年近く経っても良くならないのでこの中古書籍を買ってみました。
小○ルミ子さんの体験記もあったので、カメラレーシックを受けたのですが、術後カメラを入れた眼は近くも
遠くも良く見えません(視力0.4くらい)
なにが記載されているかと、読みましたら広告・宣伝に類することばかりで、やはり・・・・という感想です。
レーシックはこのようなリスクがある手術で、手術前には医師からあまり知らされません。
わたしは、営業妨害ではありません。ネットではサクラが多く、探すのに苦労しましたが、レーシック被害の会
もぜひ参照してください。

 


何故、近視の小柳ルミ子が広告塔として、一般人に推奨するのか不明だ。私は、手術説明承諾書では、手術不適合なのに、NT医師(横浜市立大卒)は私に手術をしていた。宣伝通りなら、「近くも遠くも見える老眼治療」の筈が、近方視力は裸眼で0.8⇒0.2に悪化し、何も見えなくなった。遠視にされ、度の強い外せない近視眼鏡を常時装着した状態で、重度の眼精疲労に襲われ苦しめられた。夜間の自動車運転は、ピンボケとライトの多像発生の為、困難になり、術前説明の無かった多くの合併症にも悩まされた。


こんな感じですごい有様です。
 
◎先生にも言いたいですけど、レーシックって今のところ交換も再生もなかなか難しい角膜に対する不可逆な手術で、リスクがある患者にそう簡単に進めていいものじゃないですよね。家電じゃないんですから壊れたら買い替えも聞かず、失敗したら患者はそれを背負って生きていくしかないのです。

 

それを考えると絶対に「安心安全ですよぉ!!」と、そもそも手術の適応外の人や、手術したら生活に支障をきたす人には、本来医者の方からお断りするのが普通の手術ですよね。

 

なのに、この話に出てくるクリニックときたら、とにかく手術件数稼ぎたかったのか、そういう人にもバンバン手術していたんです。

 

今更クリニックのページに「近視には向きません」「運転には向きません」って書いても、最初に出してた「近視も遠視もよく見えるようになる!」「運転ではカーナビが見やすくなる」っていう宣伝文句のせいで手術しちゃった人山ほどいます。

 

それどころかカメラインレーを手術前の説明に反して、優位眼に挿入されちゃった人も一人や二人ではなさそうです。

 

これってそもそもの契約と反してるのみならず、医療裁判でよく問題になる「術式におけるセオリーと反しちゃってる」状態になるわけなんで、医療裁判になったら絶対不利だと思うんですが、どう言い訳するかちょっと見ものですね。