LASIK術前術後に眼位検査とサイプレジンでの潜伏遠視の検査をしてほしい

元一部上場企業のOLがレーシック後遺症で失職、視覚障がい者になるブログです

患者はもっと勉強しろ!論には限界があると思います。 後編

医者の「まあ大丈夫でしょう」が出た時に「いや、私は難しいと思います。なぜなら私の角膜内皮細胞数から考えるに・・・」とか「私は眼位に異常があるのでこの手術はやめておいた方がいいのではないかと思われます」って反論できる患者は、望ましいお姿であるとは思うけれど、どう考えても標準から外れちゃってないですかね?

・・・というお話が前回までのお話でした。

 

ちなみに私の周りの一般人で、自分の角膜内皮細胞数や調節麻痺薬を使用した時の屈折度数はおろか、普段の屈折度数ですらわかっている人はいませんでした。当たり前だよね。一般人は薬も機会も持ってないもん。だけどレーシックの場合は、その適応を測りにに言った施設が「あなたはレーシック適応です」と嘘つくんですよ。どうすりゃいいの?

 

だから自分は、「患者はもっと勉強しろ!」論には「理想的だけどそりゃ無理っすよ」って感じです。何度も書くけど、私たち機械も薬も持ってなければ、近所に国立国会図書館会学部でも存在してない限り、医学文献にアクセスすることも困難ですから。「自己せきにーん!!」ってバカみたいに連呼する人は、その現実を直視してますかね。

 

今度国は先進医療とか進めようとしてるけど、レンコン的には責任者の名前は全部記録しておかなきゃという気分です。今のまんまで制度解放されたら、たぶんレーシックと同じようなことが100%おこることが目に見えてるから。そん時に責任取る人がドロンしちゃっていてはまずいですよね。捕まえて責任取らせないといけませんから。皆さん、しっかり覚えておきましょうね。

 

どうしても先進医療と混合診療を進めていきたいと考えるのであれば、まず現実認識が必要であると思う。

その現実とは以下3点です。

  1. 患者にもっと勉強しろ、勉強しろというのは簡単であるが、患者がそんなに専門的な話を理解できない(もちろん理解しようと思えばできるが、それにはきちんとした資料と機材、それに時間が必要)
  2. 儲け主義の医者は患者の利益などはどーでもよくとにかく金が欲しい。レーシックを見て居ればわかるように、医療関係者のプライドや倫理観は、お金の力に簡単に負ける。
  3. 患者がアクセスする情報は、医療機関がアフィリエイトなどの手段を使用して容易に都合の良いものになるように操作可能である。事実、レーシックの場合2010年ごろまで被害情報はアフィリエイトにかき消され、ほとんど発見できなかった。

以上の砂を噛むようにむなしい現実を見据えた手段を考えるべきではないかと思います。

そーじゃないと被害者が増殖していくだけで、最終的に先進医療全体に怪しいイメージが付きまとって終了することになると思う。

 

こういう現実に対する対策を具体的に言うと、例えばレーシックなら、第一に「レーシックリスク説明パンフ」みたいなやつを「手術したら金が入ってくる」クリニックじゃなくて、中立的に学会とかで作成するようにして、それを「屈折矯正手術に関心を持った患者の義務」として読んでもらったりした方がいいと思う。

ここには被害患者の体験談も是非是非入れてくださいね!!

 

クリニックの独自判断に任せると、もうレーシックのせいで嫌というほどよくわかったけど、

どうしても営利目的でリスクの説明を軽視する傾向があり、危険。

 

言っておくけど自分はどこの馬の骨ともわからない医者からレーシックを受けたわけではありません。日本眼科学会が認定する眼科専門医から手術を受けました。それでガイドライン違反、インフォームドコンセントもあったもんじゃない、しかも実際の屈折度数より強めに削られてコントラスト感度は落ちるは、過矯正で死に掛けだわの有様。医者側の倫理観には全く期待できないことが如実に表れた結果だと思う。

 

第二に、インフォームドコンセントの様子も、説明項目とか、説明の文面とかを学会とかで決定して、説明のご様子を患者の返事入りで録音・長期保存しておいた方がいいと思う。

 

その方が本当に必要なインフォームドコンセントがなされたのかどうか、ちゃんと検証できる。そしてレーシックのように裁判になったときに医者も患者も安心。

 

それに、例えば屈折度数がガイドラインの適応を超えていてレーシックを受けるのを断られた患者が、きちんと「ガイドラインに照らし合わせて」とか説明を受けていない場合、それを恣意的なものと勘違いして、「ウチのマシンは最新だから大丈夫でっせ~」と宣伝するよりブラックな眼科に飲み込まれていくケースが結構ありました。

 

こういうケースを作らないためにも、手術説明の内容なんぞは定型文書でガチガチに縛っておいたほうが良いのではないかと思われます。 

「やりたくないんだよね~」っていうだけの説明よりも、「こういう普遍的な基準に照らし合わせて、どこのクリニックでもあなたの場合はどこのクリニックであろうが適応外」と説明したほうが、後々こじれた場合のことを考えると、患者にも、医者にもいいと思う。

 

今ってホントに安心レーシックネットワークですらガイドライン抵触の患者に対して「あまりやりたくないんだよね~」程度の説明だったんです。

「やりたくない」のはわかったけど、その理由(ガイドラインに抵触)の説明がゼロです。これじゃ患者は何で「あまりやりたくない」のか分かんないですよね?

 

だからインフォームドコンセントは、クリニックが独自にやるんじゃなくて学会とかで決定された、リスクやその根拠、ガイドラインなどにも言及したものを使用して行う、そしてちゃんと説明がなされてなかった場合にはペナルティを課すというやり方の方がいいのではないかと思います。

 

そう、インフォームドコンセント違反やガイドライン違反に対するペナルティの件ですが、これもきちっと与えるようにしてほしい。

今回のレーシックの件、いろんな患者さんにカルテの状況報告してもらいましたが、ガイドライン違反がびっくりするほど多いです。

「あなた、その数字だと屈折度数が適応超えちゃってるけど、ガイドラインの説明を手術する前に受けたんですか?」と患者さんに聞くと、帰ってくる答えは

「そもそもガイドラインについて説明されていない」

「ちょっと難しい顔されたけど、最新の機械だから大丈夫と言われた」

このパターンがほとんどです。

ちなみに、今まで眼科専門医じゃない人に手術を受けた人の方が少ないです。

眼科専門医のインフォームドコンセントでこの有様ってことですよ。

 

私が思うに、眼科専門医が自ら府ガイドラインに違反するような手術を行って事故を出した場合、それなりのペナルティを与えてほしいと感じます。

だって眼科専門医だもんね。未成年とか小学生の子供じゃなくて、目についての知識が一般人より圧倒的に深く、目という機関の重要性を理解しているはずの眼科専門医。その眼科専門医がガイドライン破るって、どう考えても「うっかりしてましたぁ~」のレベルではないですよね?

 

救急外来とか緊急性のある場合ならともかく、緊急性ゼロの健康人に対する手術でガイドライン違反してまで手術する必要ってどこにあるのでしょうね?検査する時間も調べる時間もたっぷりあるのに、なんで無理してまでリスクがある人に手術したのでしょう?それって医者として適当な行為なんですかね?

 

専門性が高いとされている眼科専門医なのにもかかわらず、ガイドライン違反で被害を出した方々は、専門医資格を取り上げられ他方が、世のためになるのではないかと思います。だってカルテの数字読んでると、明らかに「故意」の値で手術して、被害者を出しているんだもの。わざと強めに削ったら、そりゃ過矯正になって当たり前ですよね!

 

そんな感じで眼科専門医を認定している日本眼科学会さんには、是非ともガイドライン違反で悪質なケースの認定医資格はく奪、前向きに考えていただきたいと思います。

 

最後ですが、たぶん今後ますます、中立的な立場で医療事故を調査する中立団体の存在が重要になって来る気がします。現状も存在はしているけれど、これがそんなに大きな存在ではないので、皆々様にもっと認知してもらうべく資金を投入されるべきであると思います。レーシックのクリニックのCMより、こっちの方がよほど重要であると思われます。

この組織は政府からは独立した組織であった方が良いように思います。厚生労働省と同レベルで一般人の気持ちがわからない組織になってしまったら、存在が無意味ですもんね。

 

だってレーシックときたら、ホントに今までいろんなところにたらい回されて、フランツ・カフカの小説?ってくらいの不条理サスペンスの世界に迷い込んだみたいでした。消費者センターに行ってみたり、厚生労働省に行ってみたり、国民生活センターにも声かけてみたり、日本眼科学会にも被害の状況を知らせてみたりしたけど、すごかったな~。どんな体験をさせていただいたか、何を言われたか、いつか洗いざらいぶちまけたい気持ちでいっぱいですけど、一般人が失職レベルの障害を持とうが、その中の数人が本当に失明しようが、お医者様にもお役所にとっても虫ケラ以下なんですね?ってことがよくわかりました。

いい経験になりました。

 

そんな感じですかね。

 

最後に、「自己責任!!」とか「混合診療!先進医療!!」って言ってる人は、このレーシックの眼科専門医が犯したインフォームドコンセント違反とかガイドライン破りの現状よく見直してから言った方がいいんじゃないでしょうか?

何度も言いますけど、あなた、自分の角膜内皮細胞数が今いくつか言えるんですかね?機材なしでそれが測れますか?お医者さんがリスクが高い数値であるのにもかかわらずそれを教えてくれずに手術受けさせるケースも多々あるってことを理解してますか?

 

だから、私はこうした現状を一度考えたうえで、上のようなことを言う人がいた場合、その人は先進医療のサプライヤーかそもそも先進医療を受けないことを心の中で決めている人なんじゃないかなと今は思っています。

 

事実患者にレーシック受けさせる眼科医はメガネだらけ・・・っていう現象が、レーシックの本やチラシ見てると実によくわかりますしね。そういうクリニックに限って「よく調べてから手術を受けましょう」「

お医者さんによく相談しましょう 」

って言うんですけど、相談しても

「まあ、大丈夫でしょう」

って嘘つかれるんだから、お医者さんって本当にいい商売ですよね!

 

そんな感じで世の中は恐ろしいところなんですよ!

レンコンが思うに、この状態で先進医療なんか受ける方がなんだか危ない気がします。

医者(少なくともレーシックとかをやってる屈折矯正医)にとっちゃ患者の人生なんてっどーでもいい。それより目の前の札束の方が大事

一般人の皆さんは先進医療に興味を持った時には、まずこのことをよく頭に刻み付けておきましょうね!!