LASIK術前術後に眼位検査とサイプレジンでの潜伏遠視の検査をしてほしい

元一部上場企業のOLがレーシック後遺症で失職、視覚障がい者になるブログです

オバマさんが広島にやってくると聞いて喜んでおります

もうかなり前のニュースですが、アメリカのオバマ大統領が広島にやってくるみたいですね!

レンコンにとってはものすごい嬉しい大ニュースでした。

実は、レンコンの興味の持っていることの一つは「戦争」なんです。
むかし、小さい頃(小学校低学年くらい?)に「風が吹くとき」という「スノーマン」で有名なイギリス人の作家、レイモンド・ブリッグズのアニメーション映画を見て以来、時々戦争の夢を見るようになってしまいました。

戦争の夢は、怖いです。そこで色々資料を調べるようになったのですが、世界各地で起こった第二次世界大戦中のいろんな資料を読んで思うことはだた一つで、「戦争は想像を絶する恐ろしいものである」ということです。

でも、戦争は人間がいないと起こらないものでもある。戦争は人災なのです。
そこがちょっと救われるものというか。。。戦争の恐ろしさやどんなことが起こるか、戦争が起こるメカニズムを人間が忘れないでいれば戦争は遠ざけておくことができるものでもあるのです。

さて、オバマ大統領の被爆地訪問が実現しそうなのを記念して、今日はレーシックの話題じゃなく、本の紹介をしたいと思います。

本の題名は
「わたしがちいさかったときに(童心社)」。
わたしがちいさかったときに

わたしがちいさかったときに―原爆の子 他より (若い人の絵本)

わたしがちいさかったときに―原爆の子 他より (若い人の絵本)

子供が書いた原子爆弾の体験談集です。

画家のいわさきちひろさんが、挿絵を書いています。
彼女はとても子供が好きで、それ故に戦争に子どもたちが巻き込まれていくことに苦しみを感じていた作家さんでした。
ベトナム戦争の中で書かれた「戦火の中の子どもたち」「母さんはお留守」など、この本以外でも、戦争の中の子供を題材にして、多くの仕事をされています。

レンコンの家には戦争関係の本が何冊かありますが、この本はその中で個人的に一番大切な本です。
理由は、この本は原爆の体験談集なのですが、これを書いた子どもたちは当時4歳から小学校6年生くらいまでの子どもたちでした。それが、小学生くらいになってそのことを思い出しながら拙い文章を書いているんです。
文章はとても簡単なのですが、子供の各文章というのはとても正直です。家には他に色々な資料があるのですが、「戦争とは何かを?」考える上で、この本が一番大切な本なんです。

この本の書き出しは、こんなふうに始まります。
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そのときぼくは

晴れ渡った夏の朝、運命のその瞬間、午前8時15分直前の様子を、子どもたちはこんなに書いている。…。ぼくは3りん車にのって、はだしで遊んでいました。…ままごとをしていました。…家の中で絵本をみていると…隣のねこに牛乳をのませて遊ぼうと…お花をつんでいると…

「わたしがちいさかったときに」 P6
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当時幼稚園に通っていた男の子の書いた短い詩が、特に心に残っているので引用します。

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無題

つみきをつんで
ようちえんであそんでいると
げんばくが落ちて
てんじょうが落ちて
よっちゃんは死んだ
ぼくは
頭に
けがをした

甲斐の山に
ようちえんの
先生と
にげて見ると
むこうの山は
燃えていた

みんな
なにも
いいませんでした

「わたしがちいさかったときに」 P20
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個人的にはオバマ大統領が広島に来てくださった時、出来たらプレゼントしたいくらいの大切な本です。
すごく短い本ですぐに読めるのですが、これほど戦争の恐ろしさと悲しさを伝える本はそうはないと思うからです。

もし興味を持たれた方がいらっしゃったら、ぜひ読んでみていただければ幸いです。amazonでは中古も販売しており、非常に安い値段(300円位)で購入することができます。

ちなみに、レンコンが小さい頃見てうなされた「風が吹くとき」もamazonで購入できます。

風が吹くとき デジタルリマスター版 [DVD]

風が吹くとき デジタルリマスター版 [DVD]

絵本もあるぞ!

風が吹くとき (1982年)

風が吹くとき (1982年)

こちらはイギリスのロンドン郊外に済む善良な老夫婦主人公にしたフィクション。
爆弾での即死を免れ、傷一つなかった二人が、放射線障害でじわじわと体調を崩しながら死んでいきます。

レンコンはこの映画を見た後トラウマで眠れなくなり、親にも迷惑をかけた気が…。それでもぜひ見ておいたほうがいい話だと思います。