LASIK術前術後に眼位検査とサイプレジンでの潜伏遠視の検査をしてほしい

元一部上場企業のOLがレーシック後遺症で失職、視覚障がい者になるブログです

品川近視クリニックの安いプランはどうやってコストを抑えているか

レーシック被害者の交流会が東京にて開催されます。
日時:2016年9月19日(月曜日、祝日) お昼頃
場所:東京都渋谷駅付近
参加方法
詳しい内容は以下主催者様のページをご覧ください。

くろねこの涙
http://kuroneko.hatenadiary.com/entries/2016/08/26


さて、
もう随分昔の話(私が手術した2008年頃)になりますが、レーシック最大手の品川近視クリニックは詐欺的商法で週刊新潮にすっぱ抜かれたことがありました。

すっぱ抜かれた理由は、そのころ品川近視クリニックは「品川エディションスーパーイントラレーシック」というプランを宣伝し、普通の「スーパーイントラレーシック」差をつけていたのですが、
この品川エディションスーパーイントラレーシックの機械が、「最新の機械!!」と宣伝されていた「品川エディション」の機械が、なんと安いプランの「イントラレーシック」の機械にカッティングシートを貼り付けて色を変えただけのものだったのです。

新潮に掲載された詳しい記事の内容はこちら
品川近視クリニックの週刊新潮の記事

ちなみにその頃の品川近視クリニックの基本プランは以下のようになっていました。

  • スーパーレーシック9万8千円
  • スーパーイントラレーシック12万5千円
  • 品川エディションスーパーイントラレーシック17万8千円


「最高級の機械!」と宣伝されていた「品川エディション」は、カッティングシートで色を変えられているだけだったのに同じ機械の「スーパーイントラレーシック」と5万3千円の差が有ったわけです。


それに引っかかってしまった人の怒りの書き込みを知恵袋で発見したのですが、
更にそれが週刊誌に発表されたあと、品川近視クリニックがどういう対応をしたかまで書き込まれていたので共有します。


まずこちらが怒りの書き込みです

品川近視クリニック週刊新潮の記事で、品川近視クリニ ックの「品川エディション」レーシック手術は、詐欺同 様だとの記事を読みました。

具体的には「最高級」をうたっていながら、手術に使用 する機械は通常のレーシックで使用する機器と全く同じ で、色だけを黄色く塗り替えてそれらしくカッティング シートを貼っただけだということです。

私はこの記事が出た7月31日に、まさにこの品川エディ ションを受けました。通常のレーシック(12万5千円) でよかったのですが、強くこれを勧められたので、17万 8千円支払ってこれを受けています。最高品質の機械を 信頼して受けた手術ですので、通常の機械と変わらない のなら絶対に受けませんでした。

消費者契約法?とかに照らし合わせて、差額の返金を求 めることはできないでしょうか?請求はできるでしょう が、要するに過払い金を取り戻すことは可能でしょうか 。

f:id:rennconn:20160905103749j:plain

これに関して、ベストアンサーに選ばれた答えを引用します。
かいつまんで説明すると、なんと品川ではその後も「品川エディション」を宣伝していたのですが、「品川エディション」が高額な理由を変更するのです。

ちょうど今日、検査に行ってきた者です。 質問者様は、「品川・・で使用する機械はイントラとは 違う機械」とはっきり言われたのでしょうか?

私がうけた今日の説明では、まず、「機械は品川エディ ションもイントラも同じものです」といわれたのです。 週刊誌を意識してのことかもしれません。 その後、「品川エディションは最新の手術です」と矛盾 したことを言われました。

現場も新潮にすっぱ抜かれて混乱していたのか?
説明する人も混乱していたようです。

でもとにかく「品川エディションとスーパーイントラレーシックは違う!!」という流れで説明が行われます。

違いは

  • 品川・・・にはコンディションメーターがついている のでより安全(?)
  • 補償が6年と3年という違い
  • 品川・・はAクラスの医師が執刀ので安心
  • イントラは医師のレベルの関係もあり思うように視力 があがらない可能性がある上に補償も3年しかない
  • 品川・・で使用する機械は毎日メンテナンスをしてい るがイントラは週一回なので品川の方がより安心



要するに
イントラレーシックはコンディションメーターがついていなくて(コンディションメーターがついていないと気温湿度によって角膜の状態なども異なってくるため精密に手術できない)、
医師のレベルが低いため、失敗の可能性もあり、
かつ、メンテナンスも週に1回という違いだと説明されます。

そこで当たり前ですが、回答者は品川近視クリニックの説明係にに以下のように反論します。

・・・・ここで私は思わず、
「機械の違いじゃなくてメ ンテの回数が違うから結果が違うというのなら両方毎日 メンテしたら?と つっこんでしまいました。

すると、品川近視クリニックの説明員は以下のように反論します。

すると「そういうところでコストを抑えている」と言わ れました。
とにかく「品川エディションを受けさせよう」という説明でした。

こんな感じの説明を受け、回答者は少なくとも品川近視クリニックで受けるのはやめたようです。

私を含め3人でしたが、みんな口々に

「同じ装置だけど、ようはコストを抑えるために、あち こち手抜きしてますがそのかわり少し安いですよって言 ってるようなもんですね」

「美容院でもあるまいし医師のレベルの差があるから金 額が違うっておかしいですね。もっと他の理由があるの かと思ったのに」

「先ほど品川エディションは最新の手術ですって言いま したよね。 同じ内容で、コストをかけていないっていうだけなのに どこが最新なんですか?」

とガンガンつっこみをいれていたら説明していた女性が「レベルが低いというかー、、イン トラを行う先生もちゃんとした先生でー・・」とかしど ろもどろになり 「あとは先生に聞いてください」とイラついてました。 「教育出来てないなぁ~」って感じで失笑でした。

結局は同じ機械を使うのに 先生のレベルが低いからうまくいかないこともあるし装 置メンテは週一回しかしないけど、品川エディションよ り 施術料を安くしてますって説明ですよ。

なので、今までのイントラしかなかったころのレーシッ ク手術の方が、今、受けるイントラよりよかったのかも しれませんね。 (Aクラスの医師も(そんなものがいれば)イントラを担当 していただろうし、メンテも週1以上していたのかもし れません)

ただ、最後まで「同じ機械」と強調していました。

私は○○○・・で受けるつもりです。



それにしても私が思うのは、
千代田区の保健所や、消費者センターそして厚生労働省はどうしてこのような事態を野放しにしているのか?ということです。


品川近視クリニックは、文春にすっぱ抜かれる前は希望者に向けて「品川エディションは最新の機械です」と説明し、同じ機械のその他の手術よりも数万円高い金額で手術していたのだから、これは法律上はアウトな事例だと思われます。


週刊誌ですっぱ抜かれるというこれ以上無いほどに目立つやり方で告発が行われたのだったら、それなりの指導を行うべきではないかと思うのですが、結局どこも動いていません。

厚生労働省の医療広告ホームページガイドラインにおいては「他との比較により自らの有料性を示そうとするもの」「特定の手術、処置等の有効性を強調することにより、有効性が高いとする手術等の実施に誘導するもの」などの広告を「掲載すべきではない内容」とし、「全般の内容に関する規範を定め、関係団体等に関する自主的な取り組みを促すものとする」とありますが、
「自主的な取り組みを促し」ても、このような状態なのであれば、法規制して厳しい罰則を設けるほうが適切であると考えます。

そもそも200万台売れて32機発火報告の出たSUMSONGのギャラクシーでさえ全て回収騒ぎになるのに、レーシック手術の被害報告はギャラクシーの発火報告よりはるかに上です。

厚生労働省や保健所、消費者庁にはきちんと仕事していただきたいものです。