レーシック眼科が患者にレーシックのリスクにいうのを渋る理由
レーシック難民の皆さん、レーシック後検討中の皆さん、こんにちは!!
東京は有楽町発のレーシック難民のレンコンです!皆様いかにお過ごしですか?
レンコンはものすごーく目が痛くて、フレネルを購入し、更にもう1枚購入を考えているところです。お金を稼いでも稼いでも、レーシック後遺症の治療費に消えてしまうって本当に残念ですよね。
欲しいDVDもあったけど、レーシック難民だからどうせ聞いているしかできないし…って涙を呑んでフレネルを買いました。
さて、今日は「レーシック眼科がどうして患者へのリスク説明を渋るか」という問題について考えてみようと思います。
このレーシックという手術ですけど、後遺症を負った方々のうち多くは、
「そもそもあなたにはこの手術はリスクが高いのでは?」という方々が多いです。
具体的に言うと、こんな感じでしょうか
- 強度近視で再手術は不可能で、ドライアイの確率も高いのにそれを言われていなかった
- レーシック手術を受けると一般的にドライアイが悪化する。術前からドライアイだった場合はさらに悪化することになるが、そのことを知らされていなかった。
- 暗所瞳孔径が大きいと収差が大きくなってしまい、ハロやグレアが激しくなって夜間の車の運転が不可能になる場合もあるが、それを知らされていなかった。
- もともと角膜が薄く、レーシックして角膜を削るとエクタジアになるリスクがあったがそれを知らされなかった
- 老眼を自覚するような年齢で、レーシックするとかえって近くを見る作業で眼精疲労が悪化する恐れがあるのにそれを知らされていなかった。
こういう方々がレーシック受けるとどうなるかというと…
- 強度近視で角膜削ったら、暗所でのコントラスト感度が低下して、運転の仕事を廃業
- ドライアイが悪化して、目薬を10分に1度さしても追いつかず、涙腺プラグを使ってもダメで、毎週自分の血を抜いて作った目薬を差して血清点眼(月に数万円の治療費)
- 収差が増大してしまい、昼間でも光の見え方がおかしくなってしまった
- 角膜の強度が低下して、両眼ともエクタジアになり、クリニックが進めるままに角膜強化法も受けたが、進行が止まらずに角膜移植を待っている
- 老後に新たな資格を取ろうとして老眼治療したけど、レーシックのせいで資格の勉強どころではなくなってしまった
って感じですかね。
ここで、多くの人は「そんな恐ろしいことになるんだったら、どうして眼科はレーシック(その他の新治療含む)のリスクについて説明しないの?」と思われることでしょう。
その答えについてですが、視能訓練士さんのブログに本音が書いてあったからご紹介します。
ブログ「視能訓練士の卵」より、記事:レーシックについて~私の意見~
私の意見は「レーシックは悪だとは思いません。」という事でした。(今、現在の考え)
そう、レーシック自体は悪ではありません。しかし、レーシック手術を行う過程でリスク管理、術前の説明、最悪の場合に目がどうなるかなど患者さんが納得、安心して手術できるように説明する事が大事です。しかし、レーシックを行う側も悪いことばかりリスクを並べると患者さんが手術を辞退する可能性が高くなります。医療は商売じゃありませんが、患者さんがいなければ病院は潰れます。
結局、患者、眼科両者にリスク管理をしっかりするという事ではないでしょうか。
この記事を見て私は、なんだかすごく微妙な気分になってしまいました。
眼科の世界では
「リスクの説明をすると患者が辞退する確率が高くなる。患者さんがいなければ病院はつぶれる」
っていう考え方で、リスクの説明を渋る行為は納得できてしまうようです。
先日、レーシック難民の友人が私のところに来てくださったんですが、その人はメーカーの人間なんですね。
で、いつも話題になるのは、「メーカーならこんなことできないよ」と。
そもそもリスクがある商品だったら売れない。これが医療以外の製造業の常識だと思います。「爆発するようなスマホなら、売れんよ」と。
レーシックの不満足ってレーシック医の集団の日本白内障屈折矯正手術学会の2017年の発表で15%もあるんですよねー。
それを「リスクの説明をすると患者が辞退する確率が高くなる。患者さんがいなければ病院はつぶれる」で納得してる眼科。
レーシックはスマホと違って失敗したら後戻りできない手術なのに、眼科の人々はレーシックあまり自分では受けないから
「他人の人生だから、ま、いいや!(^_-)-☆」っていう考えなのでしょうか。
「リスクの説明をすると患者が辞退する確率が高くなる。患者さんがいなければ病院はつぶれる」
っていう考え方で、リスクの説明を渋る行為は納得できてしまうようです。
私がショック受けたのは、この「視能訓練士の卵」っていうブログは、斜視弱視のこととかも書いてあってそれなりにまともな眼科のブログと思うんだけど、このレーシックに関する考え方は、美容系眼科と同レベル…。
以下、美容系眼科の被害者さんの体験談を引用します。
「視能訓練士の卵」と全く同じようなことが書いてありますよ!
■手術を受け、後遺症を発症した後の執刀医との会話
手術をしてから目の痛みや激しい眼精疲労を覚えるようになり、
鬱病と診断されるまでに至りました。
その後、Kクリニックで私のレーシック手術を行った医師と会話すると、 以下のようなことを言われました。
自分 「自分はレーシックを受けて、目が痛くなって、
うつ病と診断されるまでになったが、 レーシックを受けてうつ病になった人は他にいるんですか?」
S眼科専門医「うつになった人は、いっぱい見てきたよ。
受ける前からうつ病の人もいるし、 受けた後からうつになった人もいる」
この言葉にとてもびっくりしたので、
私は以下のように言いました。
自分「それでは、パンフレットに、
レーシックでは最悪の場合うつ病のような状態になることも書いて は?」
S眼科専門医 「そんなこと書いたらお客さん来なくなっちゃうよ。
最近お客さん減ってるんだよね。眼精疲労外来でもやろうかな」
自分「(怒って)先生、
そんなことしたらもっと悪くなっちゃうんじゃないですか?」
S眼科専門医「........(苦笑)」
ちなみに、「視能訓練士の卵」で書かれてる「患者が自分で学習を…」って考え方には懐疑的です。
そもそもレーシックの後遺症に関して、推進派の医者が研究しないので、失敗の文献を探すのがものすごく困難だからです。今でも少ないですよね。
被害について研究するのが医者の仕事ですが、医者が
「商売じゃないけど、患者さんが減ったら病院が潰れちゃう~」
…と失敗について書こうとしなかったら、その手術は
「失敗のない安心安全な手術」になってしまうのです。
レーシックの場合は被害者さんたちが本当に頑張って取材を受けてくださったり、染井さんみたいに「品川近視クリニックでこんなひどい目に遭わされたぜ!!」ってクリニック名を明かしてくださったりしました。
しかし、こういう患者が発する情報というのは「心因性」「患者が勝手に言ってるだけ」「風評被害」と取り上げてもらえない場合の方が多いです。
実際、日本眼科学会や日本白内障屈折矯正手術学会などから被害者の会にはただの一度も問い合わせもなく、一瞥もされてない印象です。
更に、これは、レーシック後にエクタジアにされた患者さんの資料なのですが、
ここで指摘されている名古屋アイクリニックの中村医師は、医学書でレーシック風評被害説を展開します。
近年の屈折矯正手術の主流はエキシマレーザーによる角膜屈折矯正手術であり、その中でも角膜への侵襲がより少なく視力の回復の早いLaser In Situ Keratomileusis(LASIK)が優れた方法として多く行われている。より安全に、より精度が高く発展してきたものの、昨年はLASIKに対する風評被害が蔓延し、以前に比べその数は大幅に減ってきている。
「知っておきたい屈折矯正手術」医学書院 (2014/11) P182より
この状況でこんな風に書かれても…
患者さんは目にメスを入れるのですからたくさん調べて、勉強してどんなリスクがあるのか知った上で行う。眼科側もリスクの提示をしっかり行う。このように相手を想う気持ちが大切だと考えます。
「視能訓練士の卵」
更に、行政に助けを求めても、レーシックを推進したいお医者さんが、被害者の声を潰しにかかってきます。
レーシックの場合は、慶応大学の坪田教授が自民党の古川議員と消費者庁の注意喚起に猛抗議したりしていました。
それにしても、古川議員のこの文章は2014年に書いているのだが、今読むとちょっと面白いですね。
安心レーシックネットワークも堂々とガイドライン破って強度近視の人に手術してるし、何より集団提訴されるような品川近視クリニックにバイトに行ったり仕事してるのって、元・安心レーシックネットワークの先生や慶應大学病院現役の先生なんだけど、調べなかったのかな。
その程度の知識でレーシック宣伝するのも驚きが…
先ほどの古川先生のお話をもう一度引用。
美容整形や矯正歯科など宣伝をたくさんしていて事故が起こっているものは多いです。ガン治療や遺伝子治療でも規制がないところで山ほど宣伝を出し、事故も起こっているというのに、なぜかレーシックについてのみこのような通知を出したのか。その点は法律家としても疑問があります。
「宣伝がひどかったり、事故が起こってるのはレーシックだけじゃないのに、レーシックだけやり玉に挙げるなんてズルイYO!(# ゚Д゚)」って感じかしら。
言ってる内容が赤裸々すぎて面白いな…
最近レーシックも含めて、こういう自由診療の詐欺医療は激しく糾弾されるようになってきたから、古川先生に「不平等じゃなくなって良かったですね!!」と元気付けてあげたいです。新宿近視クリニックを経営してる湘南美容外科グループみたいにレーシックだけでなくインチキ癌免疫両方とダブルで儲けてるところもあるし、全面的に処罰していっていただきたいですね。
他にも安心レーシックネットワークの竹内薫が、週刊誌でレーシック難民陰謀説を展開したりと、とにかくお医者さんがやってくることというのは本当にすさまじいです。
「商売じゃないけど、患者さんが来なかったら病院はつぶれてしまいます」という考えがこうさせるのでしょうか。
しかし、それなら最初からリスクがある手術やらなきゃいいのに。
メーカーに一度でも働いていた人間はそう思ってしまうけど、眼科にそういう考えはないようです。