健康な人は絶対に想像できないレーシックのドライアイの酷さ
ドライアイと過矯正の患者さんが新たにブログを開始されたようです。
落とし穴第二弾! - Whoops! Lasik!~レーシック手術の落とし穴
資料も豊富に引用されていて勉強になります。
さて、ドライアイといえば、先日ドライアイの患者さんが今まで使った目薬の容器をためていると伺いました。
「それを使ってなんかアートなことができるかも」と申し上げたら快く貸してくださったので、制作してみましたよ。
レーシックでドライアイになった人なら一年も容器を貯めれば作れるのではないだろうか
まだまだまだまだ余ってるからドクロマークでもつけりゃよかったかな。
(300本くらい)貯めるのにどれだけかかったのか聞いてみると、
1日1本は使ってたので1年かかってないよ
とのことでした。
レーシックが原因のドライアイと普通のドライアイ(コンタクトしてたときに感じた「目がちょっと乾くかな?」くらいのやつ)は重篤度がまるで違うので、レーシックのクリニックにも改めてもらいたいもんです。
例えば
名称:レーシック術後乾燥性結膜炎
原因:レーシック施術でフラップを作成などして三叉神経が切断されることなどに起因した重度の乾燥性結膜炎
症状:目の激しい乾燥と痛みを訴え、乾燥が激しい場合角膜に傷も多数発生する。
治療:ヒアレイン、ソフトサンティアの使用で痛みが軽減することも多いが、ひどい場合は涙点プラグ、血清点眼で治療する。
予後:自己血清点眼でも効果が出ないような重度の症例の場合、今のところ治療法はない
「今のところ治療法がない」って部分を色を付けてお願いしたいな。
私が心底腹を立てているのは、レーシックのクリニックは「万全のアフターケアです」と宣伝するのに、後遺症は結局治らないことかな。治らなくて1日1本目薬を使い切って、毎日24時間目がこすられたように痛いのに、治せないアフターケアって意味が有るのでしょうか?
場合によっては「視力は出ているので近くの眼科にいけ」と促されることすらあります。この場合、治療費は全部自腹です。
レーシックすれば多かれ少なかれ絶対ドライアイにはなるけど、一体どのお方が治療法がない地獄絵図になるかまでは判別できないので、難しいものですね。
ただ、繰り返して書いておくと、
レーシックで生じる重症のドライアイは、健康な人が想像できる範囲を超えています。
だから術前説明で「ドライアイになることがあるけど改善されますよ(治るとは絶対に言わないところがミソだ!!)」と言われても、くれぐれも鵜呑みにしない方が良いかと思います。
朝起きた瞬間から目が乾いて目薬を刺さないとまぶたが持ち上がらないなんて状態を経験される方って少ないんじゃないでしょうか?レーシック由来の重篤ドライアイって、そんな感じです。