LASIK術前術後に眼位検査とサイプレジンでの潜伏遠視の検査をしてほしい

元一部上場企業のOLがレーシック後遺症で失職、視覚障がい者になるブログです

現状のレーシック(およびその他屈折矯正手術)の何が問題か

もう腐るほど主張してきたので、耳タコの方も多いと思われますが、現状のレーシックの何が問題化について再度記述します。

どうしてこのような記述を何度も何度も行わなければならないかと言うと、特にレーシック推進論者の中には私たちレーシックの被害者のことを勘違いしている人々があまりにも多いからです。

多い勘違いを以下のように挙げます。

  1. レーシックの被害者はレーシックその他の屈折矯正手術全般に関して根拠無く反対している。
  2. 反対する理由はレーシック難民にはコンタクト業界から活動資金が回っており、お金が儲かるから。
  3. 本当に被害者がいるとしても、それは特定のクリニックがおよそ常識では考えられないやり方で手術しているからであって、ガイドラインに従っていればレーシックで被害を出すようなことはほぼ無い。
  4. レーシックは確立された安全な手術であり、失明した人は過去存在しない。

上記のような記述が過去レーシック推進者によって語られ、多分彼らの大部分が「そうであると信じたい」と思っていることではないかと思うのです。

 

私たちの主張としては以下のようなことが言えると思います。

まず、「1、レーシックの被害者はレーシックその他の屈折矯正手術全般に関して根拠無く反対している。」に関してですが、自分の気持ちとしては、「こんな目に遭わされたのだから本当ならレーシック全てに反対したいところだが、色々データを調べてみると全てに反対の立場をとるのは非科学的だろう」と言う見解です。

レーシック被害者の会に入っている情報としては、レーシックが原因であろうと思われる症状には角膜拡張症、過矯正、斜視・複視などの両眼視機能不全、重度のドライアイ、コントラストの低下など「原因が推測できるもの」が多いです。

これらの被害は例えば屈折検査をミドリンではなくアトロピンやサイプレジンで行ったり、両眼視の検査を詳細に行ったり、術前のトポグラフィーを精査したり、2014年に提訴された品川近視クリニックや錦糸眼科のようにガイドライン違反をはるかに超える手術を行ったり、術前の矯正の値を全く考慮しない値を削ったりしなければ、起こり得なかっただろう症状がほとんどです。

それを考えると「レーシック(またはその他の屈折矯正手術)は全て危険!」と論じてしまうのは非科学的なのではないかと言う結論になります。

 

しかし、ここで重大な問題が存在します。

 

日本眼科学会のレーシックのガイドラインでは、屈折検査について調節麻痺薬を現状指定していません。

また、両眼視検査についてはそもそも言及さえないのです。

.術前スクリーニングについて
術前には以下の諸検査を実施し,屈折矯正手術の適応
があるか否かについて慎重に評価する必要がある.
エキシマレーザー手術
① 視力検査:裸眼および矯正
② 屈折値検査:自覚,他覚,および散瞳下
③ 角膜曲率半径計測
④ 細隙灯顕微鏡検査
⑤ 角膜形状検査
⑥ 角膜厚測定
⑦ 涙液検査
⑧ 眼底検査
⑨ 眼圧測定
⑩ 瞳孔径測定
⑪ 角膜径測定

 

参照:日本眼科学会屈折矯正手術のガイドライン(2010年版 2015年2月7日時点で最新)

http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/lasik.pdf

 これを考えると、現状ガイドラインに従っていたとしても、以下のようなことが起こりうる可能性があります。

例えば若年例で術前に近見作業が継続していたために調節緊張がミドリン程度の弱い調節麻痺薬では除去しきれなかった人が、それを考慮されずに術前の屈折度数のみを参考に完全矯正(もしくはそれを更に上回る度数で矯正)された結果、過矯正になり、斜視で固眼はほぼ失明状態と考えて良いような状態になったり、

術前に眼精疲労の原因となる上下斜位などがあるが近視だったためにそれに気づかず長年過ごしてきた人々が、術後に斜視が増悪して眼精疲労がPC作業できないほどのものになったりと言うようなことが起こる可能性があります。

ですから、私はレーシックやその他の屈折矯正手術全般に理由無く反対することはありませんが、

現状の、屈折検査で薬剤の指定が無く、両眼視検査の記述が無いガイドラインを見る限り、レーシックのリスクについて言及せずにすむ日が来るのはかなり遠いことなのではないかと感じています。

 

次に「2、(レーシック難民がレーシックに)反対する理由はレーシック難民には眼鏡やコンタクト業界から活動資金が回っており、お金が儲かるから。」についてですが、私は今までこのブログや活動に必要になっている医学書や眼鏡などは全て自費でそろえました。電話代も交通費も全部自費にしています。資料の翻訳も目の痛いのを我慢してかなりの部分を自分でやりました。アメリカのニュースなど聞き取りなどの早くてわからない部分は、他の英語ができる被害者の方が手伝ってくださいました。

 

ABCニュースの報道「LASIKの術後不具合率は50%を越えている」 - lasikmutualjapan ページ!

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今日の医療関連ニュースです。

現在、とても人気の手術となっている眼のレーシック手術に対する

警告の内容です。
今回、レーシック手術を当初認可した国の担当官が、現在では

その手術の危険について語り始めています。

 レーシックの何が危険なのでしょうか?

その内容について、当局ABCニュースのエリザベス・レイミーが

インタビューを行いました。

レーシックの手術は、近視の患者さんに対して1.0以上の視力

(アメリカでは20/20と表記)を約束する、近視矯正手術です。

しかし、この手術を当初認可したFDA(アメリカ食品医療品局、

日本の厚生労働省と同等 の役割を持つ) の担当官が、現在は

その危険性について警告しています。

インタビュー:

「現在あなたが知り得ている情報を基に、あなたが大切に

思っている人にレーシック手術を薦めますか?」
「いえ、絶対にこの手術は薦めません。」

モレス・ワクスラー氏は、FDAの立場から1995年にアメリカで

レーシック手術を公的認可したメンバーの一人です。

しかしその後、彼はレー シックの衝撃的な後遺症に関しての報告を

受け続けることになってしまいました。

現在、彼はかつての雇用主であるFDAに対し、レーシック手術

対して強い警告を発令するよう働きかけています。

インタビュー:
「この手術は、ネイルサロンに行ったり、髪にパーマを

あてるような、そんな風に簡単に考えてよい手術ではありません。」

 

全文翻訳:

ABCニュースの報道「LASIKの術後不具合率は50%を越えている」 - lasikmutualjapan ページ!

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↑これが別の被害者の方が訳してくださった文です。本当に感謝!

ちなみに被害者の人たちの活動は全てボランティアです。

被害者の会は寄付金なども集めていません。その理由はレーシックの被害者になると仕事なども支障が出るので経済的に追い詰められます。寄付金や会費を募ることは、これらの人たちを更に追い詰めると考えるためです。

被害者はみんな目が痛い中「こんなことがこれ以上許されてはならない」と言う思いで活動しています。

そのため自分の気持ちとしては、もしこれらの「金をもらってやっている」式の記述をした人々を名誉毀損などで訴えれるのなら訴えたいくらいに怒りを感じています。

 

次に「3、本当に被害者がいるとしても、それは特定のクリニックがおよそ常識では考えられないやり方で手術しているからであって、ガイドラインに従っていればレーシックで被害を出すようなことはほぼ無い。」に関してですが、「1、レーシックの被害者はレーシックその他の屈折矯正手術全般に関して根拠無く反対している」の項でで既に述べたとおりガイドライン自体が不十分なものなのです。それ故この考えについては完全に反対です。

 

最後に「4、レーシックは確立された安全な手術であり、失明した人は過去存在しない」に関してですが、残念ながら少なくとも日本では複数人が手術のせいで失明もしくは片眼が機能しなくなるなど失明と同等の状態になっています。

 

以上です。

 

※追記

後で見直したら瞳孔径の問題のことを書くのを忘れていました。

この問題もすごく重要で、おかしな削られ方をすると夜間外出するのが苦痛になるくらいのものすごい見え方にされる方がいます。運転なんて、当然不可能です。

 

また別の機会にこの問題についても触れたいと思います。