眼科に処方されたリボトリールで離脱症状に苦しむ患者さん
今日は眼科からレーシック難民の症状に対して出されるリボトリールという薬の危険性についてレポートします。
この薬について詳しく述べている、リボトリールの発売元の製薬会社、中外製薬の医療関係者向けのページを資料として引用します。
医薬品インタビューフォーム - 医療従事者向け 中外製薬
http://chugai-pharm.jp/hc/ss/pr/drug/riv_tab0200/if/PDF/riv_if.pdf
この薬について説明しなければならない事態になったのは、眼科で実際にこの薬を処方され依存状態になっている被害情報が入っているからです。
レーシック難民には、私もそうですが、眼位の異常や眼球運動の異常を訴える人が存在します。
本人の意思に反して目が勝手に思ってもいない方向に動いてしまうと言うような症状が出る事があります。
例えば本人の意思に反して眼が勝手に寄ったり離れたりしてしまうことがあり、日中活動しているときもこの症状に悩まされる人もいます。
レーシック難民のこうした症状に対して出された薬のひとつがリボトリールです。ある患者さんは上記の症状を訴えたところ、眼科からリボトリール(クロナゼパム)を処方されました。
この薬には実は長期間服用すると身体が薬に慣れてしまい離脱症状に苦しむ場合があるのですが、眼科医は処方時にそのリスクに関する説明を一切しませんでした。
結果この患者さんはリボトリールを3年間ほど飲み続けた結果、現在リボトリールの離脱症状に苦しんでいる状態です。
リボトリールに関しては下記眼科のサイトにも眼科での使用について記述があったので引用します。
清澤眼科医院通信:3724眼瞼けいれんとリボトリールについて お答
友の会のホームページを介して都内の薬剤師Sさんから(9月29日付け)このブログへのコメントを戴きました。ご投稿ありがとうございます。ご家族が眼瞼けいれんに伴う眩しさに苦しまれたそうです。眼瞼けいれんとリボトリールについて
リボトリールは体内の抑制性の神経伝達系であるベンゾジアゼピン・ギャバA伝達機構の作動薬です。ですから、この機構が弱まって反射に対する抑制が不足して発生する眼瞼けいれんには即時的には良く効きます。しかし長期に亘ってこれを使ううちに体の方が投与されるリボトリールを必要とするように慣れてきてしまい、その効果は弱まり病気が一層深刻になると言うのが私たち東京医科歯科大学眼科神経眼科の診療と研究グループの考えです。それが「いったん服用を始めると、効果がなくなっても止められなくなる薬。」とこのSさんがおっしゃる意味です。しかし、症状に依っては私もボトックスを使用したうえで必要に応じて最少量を処方することがあります。くれぐれも眼瞼痙攣の患者さんは、ボトックスを避けて内服薬剤だけの治療を求めようとはなさいません様にお薦めいたします。
※この引用はあくまでリボトリールの記述についての引用であり、引用ページの病院を推奨する意図は一切ありません。
現在減薬したいと考えている患者さんですが、ご報告によると下記のような経過をたどっているとのことなので引用します。
使用期間:3年ほど
使用量:
最少量から飲み始め、一番多いときは1日3mgの摂取(0.5mgx6)。現在は0.5mg錠を1日2回
困っている症状:
飲み忘れたり、薬の量を減らそうとすると、不眠、悪夢、全身の倦怠感、眼痛などに襲われる。
以前風邪をひき、リボトリールを飲み忘れたのだが、その後3週間ほど上記症状がかなり顕著だった。
風邪を引いても風邪薬などと併用すると具合が悪くなる。
やめたいと思っている理由:
不眠などの倦怠感、不眠、眼痛などの離脱症状が苦しい。
他の薬と併用すると体調が激しく悪くなり、アルコールやカフェインと摂取しても同様のことが起こり、問題を感じている。
現在の状態:
現在ゆるやかに減薬を試みており、一番最初に経験したほどひどい症状は感じなくなったが、睡眠障害が1ヶ月にわたり継続し、今も継続中。
報告は以上です。
最後に、どんなお医者さんにも言えることだと思うのですが、薬を処方する際は、どうかそのリスク面まできちんと説明した上で処方してください。