レーシック被害者の会に駆け込んできた人が言う言葉ベスト3
前にも書いたように自分はレーシック被害者の会のボランティアスタッフもさせていただいています。
被害者の会では被害者から相談が寄せられることがあります。クリニックで術後不具合を訴えているにもかかわらず「様子を見ましょう」「手術は成功している」と言われ続け、どうしたらいいかわからない・・・そんな相談が非常に多いです。
そんな被害者の方に言われる言葉で、「この言葉、前別の人も言ってたな」と思うものや、心に残っているものがいくつもあるので書いていきますね。
1、「こんなにひどい目に遭わされたことは今までの人生で初めて」
この言葉は今まで複数の患者さんから聞きました。そして私自身もまったく同感です。
TVで宣伝され、術後保障を約束する大手クリニックで手術を受けたのに、術後になって不具合が発生すれば手のひらを返したような態度をとられ、不具合もろくに見てもらえず、セカンドオピニオンで確認してみれば「カルテを拝見した結果、あなたのレーシック手術は残念ながら問題があったと思います」と言われるのは、人間誰しもショックだと思います。
若い人だけでなく高齢の患者さんからも発せられる言葉です。
2、「どうしてあいつら捕まらないんですか?」「どうして学会や厚生労働省は何もしないんですか?」
これも複数の患者さんから聞いていますし、自分も全く同感です。
レーシックのクリニックの中には大手でも、「うちは、機械がいいんです!」と患者にガイドラインを無視した説明してガイドラインの上限値の3倍以上の矯正手術を行ったりするような、民事ではなく刑事で裁かれたほうがいいクリニックもあるのですが、まだ厚生労働省は規制に乗り出していません。
これに対して日本眼科学会は少し態度を改めたようで、現状リスク告知ページを設けています。
日本眼科学会:レーシック手術を安易に受けることは避け、リスクの説明を十分受けましょう!
3、「カルテを返してもらえないのですが」
「カルテをコピーで返してといったら駄目といわれた」
「カルテ請求の際にクリニックに言われた料金が高すぎる」
「請求期限を過ぎてカルテを請求したら既に廃棄済みといわれたが、そもそも白内障の手術の際レーシックのカルテが必要なことを術前に教えてもらえていなかった」
・「カルテを返してもらえないのですが」
カルテの保存期間は5年間ですが、時々保存期間内にもかかわらず、このカルテの請求を拒否するクリニックも存在します。ガイドラインを大幅に超えて手術され、角膜拡張症になった患者のカルテの患者本人への譲渡を病院が拒否したケースがありました。これでは患者は重要な治療の機会を奪われることになってしまいます。
・「カルテをコピーで返してといったら駄目といわれた」
また、カルテにはカラー図なども含まれているため、カラーコピーで送ってもらう必要がありますが、これも大手で拒否されるケースが頻発しています。カラーで無いと役に立たない場合もありますので、必ずカラーで出してもらえるように頼むことが大切です。
・「カルテ請求の際にクリニックに言われた料金が高すぎる」
カルテのコピー代ですが、現在大手クリニックの中には1万円以上の額を要求するところもあります。
・「請求期限を過ぎてカルテを請求したら既に廃棄済みといわれたが、そもそも白内障の手術の際レーシックのカルテが必要なことを術前に教えてもらえていなかった」
期限を過ぎて廃棄されたケースも存在しており、レーシック後保管期限を過ぎてから後遺症を発祥した方は困難な状態になっています。このケースはNHKに出演経歴もある高名な医師による手術でのケースですが、その時代はまだ白内障手術の際のレーシックのカルテに記載されていた情報が今よりもはるかに重要だったのに、そのことの説明無く患者を手術し、カルテを廃棄してしまいました。
例え白内障の年齢に達していなくても、術後数年たってからレーシックの後遺症が疑われるケースも存在するので、カルテは手元にあるに越したことは無いと思います。
カルテ請求は患者の当然の権利であり、カルテが無いと治療や原因の特定が難しいケ場合が多いです。本来医療機関はカルテの請求を断ることができないはずなので、請求を断られても、冷静に、粘り強く交渉しましょう。
そしてそれでもだめな場合は、保健所や法的期間に相談するのが一番良いのではないかと思います。