レーシック被害、現在の状況。
みなさん、こんにちは。レンコンです。
少しずつ涼しくなってきましたが、皆さんお元気でお過ごしでしょうか。レンコンは胃炎にかかってしまい、現在ももがき苦しみ中です。別に体が弱いとかじゃないのですが、2・3年に一回くらいの頻度で胃が激しくやられる時があり、よろよろした生活を送ってます。
アメリカではNYtimesの記事以降、レーシックを認可したFDAがリスク見直しを発表し、レーシック後の失明患者と会って話を聞いたり少しずつ動きがあるようですが、日本の事について今日は少しまとめておこうかな。
まず、レーシックの裁判の件ですが、翔友会系列、品川近視クリニックレーシック後のドライアイの裁判が3月に患者側の勝利的和解という形で終了したことは、皆様の記憶に新しいと思います。
https://www.bengo4.com/c_8/n_7606/
このブログでも紹介しましたよね。
ついでに言うと、和解条項に関してはこんな感じで品川近視が全然守ってくれないわけなんですけれどもね…。
そんで、さらに2018年8月のレーシック集団訴訟裁判で、今度は患者が勝訴しました。相手はまたも翔友会系列の品川近視クリニックです。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34014450Z00C18A8CR8000/
立て続けに裁判で不利な結果が出ると同時に、NYTimes紙のニュースも受け、最近沈黙してるレーシック業界。
眼科医の先生方もせっかくホクホクのレーシック医になろうと慶應大学の坪田教授のお勧めで、高いエキシマレーザー導入したのに、さぞかし悲しい思いをしていることでしょう。機械のローンはしっかり残りますものね。
しかも品川や錦糸でバイトしていた先生方は、裁判所からいつお呼び出しがかかるかわからないから、なかなか心落ち着かない日々ですよね。
ま、でも健康なだけまだマシですよね。過矯正にされた外科や、循環器科など、その他のお医者さんたち、仕事辞めなきゃいけなくて大変なことになってましたよ?
本当に過矯正だと、近く見えなくなって仕事できなくなりますよね~。
手術数は下がる一方でレーシック関連のニュースも激減してしまいましたが、レーシックの集団訴訟はまだまだあるんです。
というのは、集団提訴というのは2つのクリニック対象に行われてるんですけど、医療法人メディカルドラフト会の「錦糸眼科」の訴訟はまだ係争中です。
「錦糸眼科」が一体どんな眼科だったのかはこのブログで何回か取り上げたのでリンク張っときますね。まぁこんだけガイドライン違反の手術を行えば、訴えられても仕方がないクリニックですよね。-19Dとかー30Dとか…。一応書いておくと、日本眼科学会のガイドラインでは上限はー6Dで医学的に根拠がある場合でもー10Dが上限です。
それと、品川近視クリニック対象の「ドライアイ」の訴訟は一応患者側の勝利的和解で終了しましたが、他のグループの訴訟はまだ継続中なんです。
品川近視を対象にした裁判は、何せ人数も多いんで、いくつかのグループに分かれているのですけど、そっちの方は全然終わっていないのですよね。
裁判に関してはレンコンもあんまりよくわからないので、公に公開された情報をもとにはたから眺めてる感想しか書けないのですが、
「品川近視クリニックって強気だな~」
と思います。
何でそう考えるかというと、自分だったら、同じ情報を共有できる可能性の高いグループに複数訴訟起こされ、しかも最初の裁判の結果が不利だったら、その後の裁判が経営に与えるインパクト考えると、最初の裁判での約束は履行した方が、残ってる複数の裁判のことを考えると、有利なのではないかと思うんです。
でも、HPや広告を見る限り、ドライアイ裁判での和解条項は全く守られていないというか、むしろ裁判後に改悪されちゃっているんですよね。
ドライアイに関する記述なんて、裁判前にはHPにちょっとはあったけど、裁判後にはHPから完全消滅しちゃいましたからね。
ちなみに説明に関して個人的な意見を書いておくと、レンコンが一番大事だと思うのはHPやパンフ、宣伝本での説明だと思ってます。
今までのレーシッククリニックのやり方って、
患者がレーシックについて最初に調べるHPや広告、パンフなどの媒体で「レーシックは安全な手術」「長期にわたって後遺症無し」「家のクリニックは最新の機械だし、全員眼科専門医だから安全」と説明しておいて、医師説明でも「貴方はレーシック適応です」と不適応の人にも言っておいて、料金払わせたに手渡す専門用語いっぱいの同意書に「家で読んでサインしといてください」…というやり方だったんですよね。
ガイドライン適応外や網膜裂孔なのに「適応です!!」と手術受けさせられた人々は論外として、こんなやり方じゃ適応の人にも不親切だと思うんで、最初からリスクについてHPで目いっぱい説明するのが、再び訴訟を起こされないためにも品川近視クリニックさんにとって大事な事なんじゃないかと思います。最初からレーシックなどの屈折矯正手術のリスクについて平易な言葉で目いっぱい書いてあれば、例えば「ドライアイは絶対に悪化します。治らず、10年以上も治療を続けている方もおられます。目薬は自費になります」と書いておけば、だれも必要のない手術なんて受けたいと思わないでしょう。
裁判に臨んでいる人たちもそう思っているのではないかしら?
しかし、ドライアイの裁判での和解条項の履行状況を見ていると、なかなか残ってる裁判の患者さんたちは、「品川近視と話し合う」という行動をとることも難しいのではないかと感じます。
だって後遺症に対する治療や研究が全くない現在、「再発防止のために術前説明や適応検査をきちんとしてくれるなら…」と涙を呑んで和解してるのに、それすら守ってもらえない…という現実を目の前で見せつけられるのは、なかなかインパクトでかいと思います。
ホント品川強気だなぁ。
そんな感じで、今日のところは終了させていただきます。